エントリーシートだけで、学生の力をどこまで見極めることができるのでしょうか。


Preferred Networksは、AI面接サービス「PreferredAI Talent Scouter」を「タレスカ」にブランドリニューアル。


採用支援に加え、AIアバターを使った人材育成サービスも開始しました。


このタレスカを、沖縄セルラー電話が2028年卒向け夏季インターンシップ選考に導入。


書類評価では上位に届かなかった学生が、選考合格にいたる例が生まれています。


 


AI面接から人材育成までカバーする「タレスカ」とは


採用選考で広がりを見せるAI面接。


人の面接官と異なり、日程調整や面接に工数をかけて対応する必要がないため効率化はできるものの、AIが何を見ているのか、適切な見極めが行えるのか気になる人もいるかもしれません。


Preferred Networksが2025年2月に提供を始めた「PreferredAI Talent Scouter」は、AIアバターとの対話を通じて応募者を評価するサービス。


2026年6月には名称を「タレスカ」にブランドリニューアルし、AI面接を「タレスカAI面接」として展開。


また、今回のブランドリニューアルと同時に、社員の練習相手をAIアバターが務める「タレスカAIロープレ」も提供開始。


商談や接客、1on1などの場面を想定し、繰り返し対話を練習することができるサービスとなっており、採用時の面接に加え、入社後の人材育成にも対話型AIの活用を広げた形となりました。



採用を支援する「タレスカAI面接」では、求職者の受け答えから、コミュニケーション能力や問題解決能力などを書類とは異なる角度で捉え、可視化することを目指しています。



タレスカでは、応募者は指定された期限内であれば、パソコンやスマートフォンから時間・場所を選ばず面接を受けることが可能。


質問の内容は企業側が設定することができ、一般的な志望理由のほか、接客を想定したやり取りなどを組み込むこともできます。



評価は主に発話内容をもとに行われ、企業の採用要件に応じた結果が示されるそう。


ただし、AIによる評価がそのまま合否を決めるわけではなく、実際の運用方法は導入企業の選考設計によって異なります。


 


書類では見えにくい力をどう捉える?沖縄セルラーの選考で検証


エントリーシートの文章と、実際に話しているときの印象は、必ずしも一致するものではありません。


沖縄セルラー電話が2028年卒向け夏季インターンシップの選考に「タレスカAI面接」を導入した際には、書類では見えにくい学生の力を対話から捉えられるかが検証されました。



選考は「エントリーシート」「AI面接」「グループディスカッション」の順に実施。


AI面接には170人が受検し、その中から108人が通過しました。



この段階ではAIの評価に加えて採用担当者が面接の録画を確認し、通過を判断しています。


その後、グループディスカッションでは面接官が独立して評価を行い、75人がインターンシップの選考に合格しました。


2026年9月に公表された検証結果によると、エントリーシートの評価が下位3分の1だった学生のうち、18人が最終的に合格。



そのうち12人は、グループディスカッションでも中央値以上の評価を得ました。


また、書類評価は下位3分の1ながらAI面接では上位3分の1に入った学生は11人おり、うち5人が選考に合格。



書類での評価だけでは上位に入らなかった学生が、対話を伴う選考を経て合格した例といえます。


さらに、受検する場所や時間の面でも変化がありました。


AI面接は24時間受検することができ、受検者を対象としたアンケートでは、回答者の約3割が18時から翌朝6時までに受検したといいます。


離島に住む学生や県外の大学に通う学生にとっても、移動や日程調整の負担を減らす選択肢となったようです。



インターン選考を実施した沖縄セルラーの担当者は、


「今回のインターンシップ選考では、書類だけでは見極めきれなかった学生の力を『タレスカAI面接』が多面的に可視化してくれました。実際の受け答えを評価するAI面接は、後段のグループディスカッションでの評価と書類以上に一致し、書類では上位に届かなかった学生を拾い上げ、対話の場でも認められて選考合格まで進む例が生まれました。離島や県外の学生にも公平な受検機会を届けられ、地域に根ざす当社の採用の幅が確かに広がったと感じています。」


と、好意的なコメントを寄せました。


今回の結果は一社のインターンシップ選考に基づいていますが、AI面接を選考にどう生かすかを考えるうえで、書類・AI・人による対話を組み合わせた一つの事例といえます。


書類だけでは見ることができないポテンシャルを捉え、人材採用に活かすことができる「タレスカ」は、採用などの面接の場において1つの選択肢となっていくのではないでしょうか。


 


AI面接の結果に納得した学生は約半数に!一方で対話への不満も


内定式を控えた学生たちは、就職活動で経験したAI面接の選考結果をどのように受け止めているのでしょうか。


2026年9月7日〜18日に実施された「就職活動におけるAI面接に関する実態調査」では、受検経験のある学生と、経験のない学生の間で、選考結果への納得感に違いが見られました。


調査は、内定式シーズンを前に「タレスカ」を提供するPreferred Networksがインターネットで実施。


対象は、2027年卒として就職活動を行った22〜27歳の308人で、AI面接の受検経験者108人と、未受検者200人の回答を集計しています。


速報結果によると、未受検者のうち、AI面接の結果に「納得すると思う」「やや納得すると思う」と回答した割合は計31.0%。



一方、受検経験者で「納得した」「やや納得した」と答えた割合は計51%で、約20ポイントの差がありました。


納得した理由としては「自分の強みや弱みがきちんと把握されていた」「先入観があまりないからこそ公平に感じた」といった声が寄せられました。


その一方で、受検経験者の40.7%は「納得していない」「やや納得していない」と回答。


「同じ質問を何度もされた」「話の途中で次の質問に移られた」など、対話の進め方に不満を感じた学生もおり、受け止め方は分かれています。


また、調査対象者全体の44.5%が、面接官との相性や運によって合否が左右されたと感じる、いわゆる「面接官ガチャ」を経験したと回答。



人による面接の評価に疑問を抱く学生がいる一方で、AIとの対話にも改善を求める声があることがうかがえます。


面接を受けた企業数が6社以上の学生では60.3%に達して‬いて、面接経験を重ねるほど「面接官によって結果が変わる」と感じる学生が増える傾向が見られま‬した。


学生が自分の力を十分に伝え、結果にも納得できる選考に近づけるためには、評価の仕組みとともに、一人ひとりの話をどう受け止めるか、そして公平な面接を行うことができるかが今後問われていくことになりそうです。

情報提供元: TORSO JACK
記事名:「 AI面接サービス「PreferredAI Talent Scouter」が「タレスカ」に刷新!沖縄セルラーの選考で見えた成果とは 」