- 週間ランキング
開始前から子どもたちは松坂さんの話で盛り上がっており、全員笑顔を浮かべながら楽しそうにアップをしていました。
野球教室のオープニングには、ソニー生命 大阪ライフプランナーセンター第8支社 桑野裕介さんが登壇し、
「今日は子どもたちの生きがいである野球を通じて、このアカデミーを一緒に盛り上げていけたらいいなと思います。今日のこのアカデミーの1日が、子どもたちの夏の思い出の1ページになってくれたら嬉しいです。」
と開会の挨拶を行いました。
そしていよいよ松坂さんが登場し、子どもたちの目もキラキラと憧れのスターを見る目に変わります。
松坂さんは、
「小学校の時に教えてもらったことは、野球を習い始めてまだ最初の方ということで、練習方法だったり、練習に臨む時の気持ちなどを今でも覚えています。強いチームと聞いているので、さらに強くなるきっかけを今日掴んでもらいたいと思います。」
と子どもたちへ語りかけ、野球教室がスタートしました。
松坂さんと大阪ゼロロクブルズのコーチたちは、まずキャッチボールの指導から開始。
「短い距離のキャッチボールもとても大事。ただ相手に向かって投げるのではなく、僕だったら“右肩”や“左肩”と最初は(投げるエリアを)半分に分けたりして、最初に投げるところを決めてからキャッチボールをするようにしてほしいなと思います。」
投げるところを決め、そこに投げるという“意識”を持つことが大事だと語る松坂さん。
「ボールが来た方向にしっかりと足を運んで、それを起点にして足を使うこと、特に軸足を意識してください。」
と、松坂さんがキャッチボールの基本から、普段の練習で取り入れられる上達のコツを丁寧に指導しつつ、全員でキャッチボールを行っていきます。
子どもたちからの返球には思わず唸ってしまうような球もあり、松坂さんやコーチたちも「ナイスボール!!」と笑顔で掛け声を出していました。
ピッチング指導では、
「大事なのはキャッチボールの延長で、軸足でしっかりと立つこと。そして軸足からまっすぐ足を踏み出すようにしてください。僕が高校時代から引退するまでやっていたのは、自分の歩幅を理解して、軸足のかかとの延長線上に線を引き、ライン上に足がのるように意識すること。バランスよく脚は真っすぐ踏み出せるようにしてください。投げている時に球が低めにばかりいく人は審判のマスク目掛けて、逆に高めにばかりいくという人はベースを狙ったりして、高さも調節できるようにしていきましょう。」
とアドバイスを行いました。
続けてバッティングの指導では、
「しっかりイメージをしながらティーバッティングをやってみてください。タイミングの取り方は、腕の動きに合わせること。手でタイミングをとるのか、足でタイミングをとるのか、そのタイミングの取り方を自分で見つけてほしいと思います。」
と状況や打つ際のイメージが大切だと子どもたちに語りかけます。
「遠くに飛ばしたい、強い打球を打ちたいと意識しすぎると、顔が早く外野の方に向いてしまったりするので、インパクトの瞬間や打った後もしっかり顔を残しておく、“頭を残す”というのをまずは意識してほしいなと思います。」
バッティングをより良くするためのアドバイスも適宜行い、子どもたちもそのアドバイスを反映させながらティーバッティングを実施しました。
指導の後には、松坂さんが子どもたちや保護者からの質問に答えるトークショーを開催。
元気よく手を挙げる子どもたちからは様々な質問が寄せられ、その1つ1つに真摯に答えていった松坂さん。
球速を上げるコツについて聞かれると、
「僕は元々肩は強かったのですが、そこからさらに球速を上げるためにとにかく手首を鍛えました。当時のコーチからのアドバイスもあって、移動などの時間で500gのハンマーを使ってリストトレーニングをしたり、マスコットバットで剣道の素振りを毎日していました。毎日続けることが大事なので、1日100回とかよりも『10回は必ずやる』って決めて、もっとできそうな時に増やしたりして、それを何年も続けていくことが大切です。」
「また、僕は引退するまで野球道具に触らなかった日はありませんでした。野球のボールとか、グローブなどを手の届くところに置いて、毎日野球道具に触れる時間を作ってもらえたらいいかと思います。」
と自身の経験からくるアドバイスを伝えました。
また、親御さんからは「子どもの身体を大きくさせてやりたいが、少食で思うように食事を摂ってくれない」という悩みを相談。
「僕は中学生くらいまでは偏食で、野菜嫌いで好きなものしか食べなかったんです。白米も全然食べなかったのですが、僕の場合は、僕が好んで食べるものを飽きさせないようにアレンジしたりして、出してもらっていましたので、大人になってから感謝しました。プロ野球選手では、ご飯を食べられない選手は絶対シーズン中に調子を落とすんです。当時ダイエーホークスの監督だった王監督とたまたまお会いする機会があって、その時は夏場だったのですが、僕がご飯を食べてる姿を見て“よく食べるね。夏場に食べられる選手は強いよ”と言われたことがあり、その言葉は今もずっと残っていますね。」
ご飯を食べさせる方法のアドバイスや、松坂さんが王貞治さんからかけられた言葉を伝えました。
閉会の挨拶の後には松坂選手のサイン会と、それに合わせて参加した子どもたちには、お土産として特製タオルも贈呈。
それぞれ持ってきたグッズや色紙にサインを書いてもらい、子どもたちは満面の笑みを浮かべていました。
大盛況の中終了した「松坂大輔 Baseball Academy presented by ソニー生命」は、今後北海道エリアで8月30日に、長野エリアで10月頃に開催予定。
小学5年性〜中学生までの軟式・硬式野球チームが対象となっており、開催日の2か月前から応募を開始しています。
長野エリアは日程確定後に応募期間が更新される予定となっているので、指導を受けたいというチームの関係者・指導者の方はぜひ応募してみてください。
特設ページ:https://www.sonylife.co.jp/land/baseballacademy_2025/