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逆に関係が「悪い」と答えた方の回答では29%となり、両者を比較するとパートナーと関係が良い方が約1.4倍「100歳まで生きたい」と思っているという結果になりました。
夫婦・パートナー間で「合致していると感じる価値観」についての質問では、100歳まで「生きたい人」と「そうでない人」との回答の差を比較。
その結果「仕事・キャリアに関する価値観」「生活リズムについての価値観」の15ポイント差が最も大きく、次いで「笑いの価値観」の14ポイント差となり、上位には社会参画や生活基盤、肯定的な感情に関する項目が挙がる結果となりました。
一方で「家族・子育てに対する価値観」(7ポイント差)や「家事の分担や行い方についての価値観」(同)などの家庭に関する項目は、差が小さい結果に。
100年生きたいと思っていると回答した夫婦・パートナー間では、価値観が合致している割合が軒並み高くなり、特に「仕事・キャリア」「生活リズム」「笑い」の価値観が合致している傾向が明らかとなりました。
続いて100歳まで生きたいかの意向ではなく、夫婦・パートナーの関係性の観点から価値観の合致度について調べたところ、夫婦・パートナーと良好な関係を築いている人のうち、41.6%が「趣味に関する価値観」、41,2%が「怒りを感じる点についての価値観」について合致していないと回答。
良好な関係であろうとなかろうと、夫婦・パートナー間の価値観には一定の相違があることが分かりました。
一部の価値観が異なっても良好な関係を維持する秘訣を調べるため、夫婦・パートナーと関係が良い人が大切にしている要素について聞いた質問では、最も高かったのは「お互いを信頼する」が75.1%となりました。
それに続いて、
●「感謝の気持ちを表現する」(67.4%)
●「お互いにサポートする」(59.7%)
という結果となり、相手を尊重する項目が上位に。
一方、パートナーと関係が悪い人は「あてはまるものはない」と回答する方が20%を上回る結果となりました。
さらに夫婦・パートナーとの関係を維持するために重要視する要素の項目数を調べた結果、夫婦・パートナーの関係が良好であるほど、項目数が多くなる結果となりました。
特に夫婦・パートナーの関係が良好である場合の平均数は5.8個となり、逆にパートナーとの関係が悪い場合の平均数2.9個と比較すると、丁度2倍となることも明らかに。
特に差が開いたのが「〜1個」の項目。約7倍もの開きとなったことから、パートナーと良好な関係を築いている方は、この要素をより多く考えていることも分かりました。
この調査について、100年生活者研究所の平間圭太郎研究員は、
「人生80年時代では夫婦・パートナーは相手の価値観を合わせることが大切と言われてきた印象があります。しかし、人生100年時代においては、夫婦・パートナーとのあり方も多様化する中で、相手の価値観に合わせることが必ずしも良好な関係につながるとは言えなさそうです。」
と話しています。
「実際、調査対象者に要素の中で一番大切にしているものを聞いたところ、関係の良し悪しに関係なく“お互いを尊重し異なる価値観を認め合う”が1位だったという結果も出ています。つまり、相手を気遣う気持ちを大切にして、互いの違いを認め合うことで良好な関係を築き上げることができ、それが100歳まで生きたい気持ちにもつながります。」
寿命が延びたことで、夫婦・パートナー間で価値観を共有するのではなく、認め合うことが100歳まで生きたいと感じさせていると推察。
「個人の考え方は様々であり、同様に夫婦・パートナー関係もユニークで多様なはずです。いい夫婦の日を機に、価値観が異なるということをあえて意識してはいかがでしょうか。」
とコメントしました。
100年生活者研究所が行った今回の調査では、人生100年時代を生きる夫婦やパートナーがお互いを認め合うことが良好な関係を築くということが分かりました。
11月22日の「いい夫婦の日」を機に、ぜひパートナーとの価値観について改めて考えてみてはいかがでしょうか。
100年生活者研究所:https://well-being-matrix.com/100years_lab/