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鉢植えでは補助用の支柱が立てられていますが、自然界では樹木や岩に巻き付いている「着生ラン」というものが原種なのだそう。
その胡蝶蘭は比較的育成が容易く、上手に育てれば50年程も保ってくれる胡蝶蘭はお祝い事の際の贈り物に人気の花。
胡蝶蘭の花には「幸福が飛んでくる」という花言葉が、そして鉢植えには「その地域に根付いて発展するように」という願いがそれぞれ込められており、その2つを合わせて「幸運が根付く」という意味合いから、新たな門出や節目を迎えた方や企業への贈り物に最適なのです。
「iTTO(いっと)」は、胡蝶蘭の花言葉である「幸福が飛んでくる」からインスピレーションを受けており、贈り物をする際の気持ちや贈られた方への思いを「一途(いっと=いちず)」と表現。
また「純」は訓読みで「イト」と読むことから、ブランド名には純白や純粋といった「贈る相手を思いやる気持ち」が込められています。
新橋駅から徒歩2分、銀座駅からも徒歩5分という好立地にオープンしたiTTO。
出迎えてくれた店長の高橋健人さんに、iTTOについてお話を伺いました。
「iTTOは胡蝶蘭を専門としたフラワーアレンジメント専門店としてオープンしました。胡蝶蘭のドライフラワー化は技術的に難しいと言われていますが、本来多年生植物である胡蝶蘭が枯れてしまい廃棄されてしまうことを防ぐために、本郷工業様がサステナブルフラワーとして活用する取り組みをされており、今回のiTTOの開店に至ったんです。」
と話してくれました。
iTTOでは今後、頂いた胡蝶蘭を持ち込んで加工するサービスのほか、やむなく処分しなければならない胡蝶蘭の引き取りサービスの実施を検討中なのだとか。
私も花を頂いた経験はあるものの、すぐに枯れてしまって切ない思いをした経験があります。
贈ってもらった胡蝶蘭の花を美しい状態で長期間保存出来る加工サービスは、ぜひ実施して欲しいサービスですね。
iTTOのマネージャーであり、本郷工業のeco農園浜松 農園長、栽培・加工品質責任者を務める若尾巧さんは、胡蝶蘭のドライフラワー化に取り組んできた技術者でもあります。
本郷工業はSDGsの実現への1つであるサステナブルフラワー化の取り組みとして、自社のスマート農業にて栽培された花を使用しているほか、胡蝶蘭農家から花を咲かせたのにも関わらず廃棄になってしまう胡蝶蘭を回収し、生まれ変わらせるフラワーロス削減への取り組みも実施しています。
若尾さんにこのiTTO開発までのエピソードを伺うと、
「胡蝶蘭は元々ドライフラワー化には向かない花なんです。加工する段階で花びらの水分量が多くて丸まってしまい、一般的な“花びらが丸まらない手法”でも加工が非常に難しい花。薔薇等の花は簡単に加工することが出来たのですが、世の中に無いものを生み出したいという想いで胡蝶蘭に目をつけ、ドライフラワー化が出来ないか試行錯誤して出来たのが、iTTOの商品にも使われているソフトドライ加工です。」
と、胡蝶蘭の加工がとても難しいものだったことを説明してくれました。本郷工業の胡蝶蘭の加工技術「ソフトドライ加工」は、完成するまでに数年の時間を掛けた新技術なのだそうです。
胡蝶蘭は価格が高いため慎重にテストをしていったものの、コスト面で苦しい面もあったと説明してくれた若尾さん。加工に成功した時は喜びから「すぐに本社に電話した程嬉しかった」と話してくれました。
この加工技術は特許申請を行なっているそうですが、ドライフラワー以外の分野からも注目を集めており、特に乾燥食品業界等から期待が寄せられているのだとか。
iTTOのおすすめポイントについて伺うと、若尾さんは「色合い」に注目して欲しいと説明されました。
「ブリザーブドフラワーというのは、一度脱色して全ての色を抜き、人工的な色付けを行なっているんです。iTTOはより生花に近い本物の花の色合いを残していて、私たちは“ナチュラルソフトドライフラワー”と呼んでいます。どれだけ生花に近いのか、ぜひ色合いを見比べてみてください。」
と話されました。現在iTTOでは白の胡蝶蘭のみを展開していますが、今後は別色の胡蝶蘭の製品も展開するかもしれないそうです。
一方、高橋さんのおすすめポイントは「贈りやすさ」や「付加価値」と説明。
「胡蝶蘭は通常ビジネスシーン等で贈られますが、個人では値段が張るようなものだったりサイズの問題から、贈り物としては中々手が届かないことが多いものでした。iTTOは卓上で飾れるサイズのラインナップも揃えているので、大切な人へのプレゼントとして贈りやすい商品となっています。
また、白い花の特性からインテリアを選ばず置けるデザイン性も見て頂けると嬉しいですね。」
と話してくれました。
特にケース等と合わせた際のデザインは4種類の商品ラインナップでそれぞれ異なるものとなっているので、ぜひ店舗で見比べてみてはいかがでしょうか。
また、高橋さんは店舗の空間にもこだわっていると説明。
「店舗内もiTTOシリーズを日常の中で置いて頂くイメージを持ってもらいたいという想いがあり、こだわっています。入口からすぐのところは企業のエントランスをイメージし、奥側はソファ等を置いて、日常の中にiTTOを置いたイメージを持って頂ける店舗となっています。」
と説明。白い胡蝶蘭の美しさを引き出すiTTOの店舗内にもぜひ注目して欲しいと語ります。
「胡蝶蘭は中々個人の方が手に取る機会が少ないお花だと思うのですが、“花言葉”や“胡蝶蘭の花が持つ白さ”は凄く素敵なものだと思うので、大切な方への贈り物に迷われていて銀座・新橋エリアを通ることがあれば、ぜひiTTOに立ち寄って頂けたら嬉しいです!」
とコメントされていました。
店舗名:iTTO 銀座本店
住所:東京都中央区銀座8-5-20 Marks Ginza 1F
(東京メトロ銀座線/新橋駅徒歩2分、東京メトロ丸の内線/銀座駅徒歩5分)
営業時間:13時〜21時30分
店休日:土曜日・日曜日・祝日
電話番号:03-6263-8994
公式WEBサイト:http://itto-ginza.com
●the iTTO
価格:10,000円~
プレゼントを贈る相手への繋がりをイメージした黒縁ケースや、一途な想いを表現した一輪の胡蝶蘭などブランド名代表するシリーズ。
余白を高級感や雰囲気を意識した商品となっており、店長である高橋さんもおすすめするシリーズとなっています。
●GRACE
価格:15,000円~
胡蝶蘭のもつ優美さや気品を表現。また、GRACEには礼儀正しさ・慎み・親切さといった意味があり、従来の胡蝶蘭が贈られるようなシーンにも最適なシリーズ。
男性人気が高く、創業祝いや開店祝い等にも送って欲しい商品です。
●BRIGHT
価格:20,000円~
花束のもつ「明るさ」にヒントを受けて誕生したラインナップ。本物の花束のような立体感と奥行きを感じられるデザインが特徴で存在感のあるシリーズです。
女性からの人気も高く、女性への贈り物にも最適です。
●GRANDIOSO by iTTO
価格:30,000円~
胡蝶蘭の花をふんだんに使用した本シリーズは、生花の胡蝶蘭の持つような迫力や壮大さを表現。
一方、設置面積は10㎝×10㎝と省スペースでも飾ることが出来るのが魅力の商品となっています。
7月7日からオープンしたiTTOは「直接花の色合いや雰囲気を見て選んで欲しい」という想いから、現在は店舗での販売のみを実施中。
お祝いの花として知られている胡蝶蘭のサステナブルな活用方法としてだけでなく、贈り物としての価値も高めているiTTO。銀座・新橋エリアに足を運んだ際は、ぜひiTTOへ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。