少子化問題に直結する要因として挙げられる、婚姻率が減少している今の日本。特に地方都市においては「出会う機会の少なさ」は大きな問題として取り上げられることもあります。

その問題解決の一助とするべく、日本で最も使われている恋活・婚活のためのマッチングアプリ「Pairs(以下、ペアーズ)」を運営する株式会社エウレカは、2022年11月に三重県桑名市と締結した「独身男女の出逢いの機会創出等に向けた連携協定」に基づく連携事業を2023年5月22日より開始しました。

 

 

マッチングアプリ国内トップの利用率を誇る「ペアーズ」

恋愛・出会いを求める形は、時代が移り変わっていくごとに変化している昨今。パートナーを見つける出会いの場も、変化しています。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査結果によると、2017年から2021の5年間でマッチングアプリを含めたネット系婚活サービスの利用が急増。2017年に9.1%だった利用率は2021年には21.8%にまで増加しており、その認知度・利用率は現在も上昇中。

そのマッチングアプリの中で、国内で最も利用率が高く支持されているのがペアーズ。累計会員数登録者数2,000万人、恋人を見つけた方が累計70万人となっているマッチングアプリ。

エウレカは「かけがえのない人との出会いを生み出し、日本、アジアにデーティングサービス文化を定着させる。」をビジョンに掲げ、ペアーズを2012年10月にリリースしています。

豊富な機能で相手とのマッチングをアシストするだけでなく、24時間365日のパトロール監視体制等で安全・安心に利用出来るよう配慮していることも利用率が高い一因と言えるでしょう。

この度ペアーズは2022年11月に三重県桑名市と締結を行い、その連携事業を2023年5月22日よりスタート。

三重県桑名市にあるナガシマリゾートの人気スポット「なばなの里」にて、本提携事業についてメディア関係者向けの記者発表&トークセッションイベントを開催しました。

 

ペアーズと桑名市が連携協定による事業を開始

自治体との本格的な連携は初となるペアーズ。国内で最大手となるマッチングアプリですが、今回の連携協定には桑名市・ペアーズ共に大きなメリットがあるそうです

イベントに登壇した桑名市の伊藤徳宇市長は、

「今回ペアーズと連携したメリットとしては、利用者が多くて認知度が高く、マッチングアプリの中でも安全性が高いこと。そしてお互いの理念が一致したことです。」

とコメント。

株式会社エウレカ代表取締役CEOの山本竜馬氏も、

「今回こういった形で桑名市・伊藤市長と共にやっていくことになったことを光栄に思いますし、マッチングアプリというものが次のステージに入る、そのきっかけとなるんじゃないかと私は非常にワクワクしております。」

と話されました。

三重県桑名市は、2015年から始まった人口減少に対し「人口減少対策パッケージ」を策定していますが、ペアーズと連携協定を結んだことによってさらなる人口減少対策として「ペアーズを用いたオンラインセミナー」や「ペアーズコンシェルジュによる恋活・婚活相談会」を開催。

ペアーズの利用方法や上手な活用についてアドバイスをするそう。

またこれらのイベントに参加した独身の方には、ペアーズの有料機能を一定期間利用することが出来るお試しクーポンを配布する等、ペアーズの利用して市内に住む独身男女へ恋活・婚活を促す試みを行っていきます。

 

マッチングアプリについて市内の反応は?

伊藤市長は市内で子供の出生数が激減していることについて、その要因を調査しているそう。そのうちの1つが、同様の割合で減少していた「婚姻届」の提出率だと話します。

「結婚する人たちが減ってきているから出生率が下がっているんだろう」と伊藤市長は説明し、続けて

「確かに結婚というのは個人の価値観で行われるものではありますが、子供が減っていく要因は“出会いたい時に機会が無い”ということがある。そういう希望が出た際には、それが叶えられる社会にしたいなと考えていました。」

と説明され、今回の施策が少子化・未婚率の増加を防ぐきっかけになるのではないかと話しました。

今回の施策を始めるにあたり、公式LINEアカウントで先んじて市内でマッチングアプリについての事前調査を実施。

その結果、市内の8割の方が「マッチングアプリ」というものの存在を知っていたものの、市で実施していた婚活イベント等の結婚支援の取り組みについての認知度は「めちゃくちゃ少なかった(3%程度)」と伊藤市長は語り、市の取り組みが殆どの市民に知られていなかったことを痛感。

「そういったことを考えると、結婚したい・出会いたいという方を応援するための取り組みをするならば、行政単独でするのではなく圧倒的に認知度の高いマッチングアプリと手を組んで行っていく方がいいんじゃないかと考えに至りました。」

とコメントされました。

山本氏は今回密に連携を取って事業を行っている理由について聞かれると、

「(連携の)理由は、こういった新しい取り組みに対しての市長の熱意・強いエネルギーというのが非常に大きいです。ペアーズは20代には人気となっているサービスですが、年齢が上がっていくと“良く分からないもの”として認識されているのが現状なんです。」

「一緒に取り組みするとどういったことが出来るのか?」と聞かれることが多い中で、伊藤市長が「市の若い世代に面白いことを提供していくんだ!」という熱い思いを持ち、ペアーズの趣旨に賛同してくれたことが大変嬉しく、密に事業を行っていこうと決意されたそう。

余談ではありますが、桑名市役所に務める職員募集の選考が既に始まっているそうですが、候補となる若い方達の志望動機の多くが、今回のペアーズとの取り組みだったそうです。

5月22日の事業スタートとなりますが、そこから27日までを「ペアーズ×桑名市協定週間」と定め、各種イベントを掲載すると発表しています。

 

連携協定事業 各施策の概要

●桑名市民および関係人口向けオンラインセミナーの開催

普段からペアーズ会員の様々な相談に対応する恋愛のプロであるPairsコンシェルジュより、桑名市民の方々にペアーズの上手な活用法や、楽しく安全に相手探しを行うコツをオンラインセミナーで伝授。

参加者にはペアーズの有料会員プランまたは有料機能を試せるクーポン券がプレゼントされます。

タイトル:「これだけは押さえよう!マッチングアプリペアーズを楽しくかつ安全に使って恋活・婚活を充実させるコツを伝授します!」
日時:
第1回:5月25日 19時~20時
第2回:5月27日 14時~15時
開催方法:Microsoft Teamsでのオンライン配信

●ペアーズコンシェルジュによるお悩み相談会@イオンモール桑名
市民の皆様の日頃の恋愛の悩みや相談にPairsコンシェルジュがアドバイスを提供。カップルや夫婦も利用でき、当日飛び入り参加も可能となっています。

シングルの方にはペアーズの有料会員プラン、または有料機能を試せるクーポン券をプレゼントすると共に、効果的な使い方もレクチャーするそうです。

日時:
・5月25日 13時〜15時
・5月26日 15時〜17時、18時〜19時
開催方法:イオンモール桑名 一番街3階のキッズスペース横特設会場にて実施
※予約不要、当日参加可能

●桑名市役所におけるペアーズ利用クーポン券の配布
桑名市役所SDGs推進課、または、サテライトオフィスに独身証明書を持参いただいた市民の方に、ペアーズの有料会員プランまたは有料機能をお試しいただけるクーポン券をプレゼントいたします。

期間:5月22日〜6月16日まで ※予定、変更の可能性有り
場所:
・桑名市役所SDGs推進課:平日8時30分から17時15分まで
・サテライトオフィス(桑名駅前「サンファーレ」北館2階)
配布時間:
・月曜〜水曜、金曜 12時〜20時
・土日祝日 10時〜18時

「ペアーズ×桑名市協定週間」について:https://www.city.kuwana.lg.jp/sdgs/20230512.html

出生率や婚姻届提出数の激減を憂慮し、今回桑名市との連携協定を締結することとなったペアーズ。

マッチングアプリにはまだ偏見等を持ってしまう方は少なくないものの、若い世代が中心となて上手に活用している事例もまた存在しています。

桑名市とペアーズの連携協定週間は5月22日から開始し、今後様々な出会いについての取り組みを二人三脚で行っていくそう。

詳細についてさらに知りたいという方は、特設サイト等をご参照ください。

桑名市役所:https://www.city.kuwana.lg.jp/sdgs/20230512.html
Pairs:https://www.pairs.lv/kuwanacity

情報提供元: TORSO JACK
記事名:「 地方の少子化・未婚対策に!「ペアーズ × 三重県桑名市」出会い・恋愛の促進に向け連携協定を締結