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この置き去り防止の安全装置は、通園バスのエンジンキーがオフになると、車内に警報ブザーが鳴り始めます。
一定時間ランプスイッチを押して解除しなければ、社外にも響く程の「大音量の警報」が鳴り響くという仕組み。
車内の安全確認を完了し、後部座席に取り付けたランプスイッチを押して解除することで、自動的に車内の見回りを行うことで、児童の車内置き去りを防ぐことが出来るものとなっています。
取り付けは非常に早く終わり、車種にもよるものの30分〜1時間程度で取り付けが完了するとのこと。
園児を送り届けた後にガリバーへ預け、次の送迎までに取り付けを完了して通園バスの利用が出来るため、取り付け工事を申し込みやすいよう配慮されている安全装置と言えます。
「発案者の畑中さんが、オクト産業様と園児バス置き去り事故を受けて、1週間くらいで共同開発という形で試作1号機を作られたという経緯があり、(ガリバーによって日本全国に)届けるというところで自分達が貢献出来るのではないかと思い、参加させて頂きました」
とコメントされたのは、IDOMの植本さん。
今後ガリバーでは全国の店舗でユーザーに対し、各地のガリバー店舗でユーザーに対して声掛けなどの活動のほか、各店舗独自に展開しているブログなどでも情報を随時発信していくと説明されていました。
発案者である畑中さんによると、海外(アメリカや韓国など)のスクールバスにはデフォルトで安全装置が搭載されていたり、後続車による追い越しが法律で禁止されていたりと、厳格に守られていたり、安全性の強化が「当たり前」に行われているそう。
その定義では日本は後進国であり、早急な対策が求められているとも語られています。
行政にも関わりがある畑中さんによると、
「行政に関わっていたことで、補助金のサイクルの準備期間なども知っていました。(安全装置を)補正予算に入れるためには、実は9月はギリギリ(時間切れに近い状態)なんです。」
と語ります。
意思決定を財務省にしてもらう中で、国産の安全装置は無い状態であり、来年4月の法整備に向けた施策は「マニュアル整備」や「ダブルチェックの徹底」などが主な意見で、安全装置の普及・取り付けは(今年の補正予算には)間に合わないと思われていたそう。
しかし、畑中さんは3人の子どもの親という立場から、個人での活動を行い、オクト産業と共に1週間程度で1号機を作ることとなったと話されていました。
「安全装置には2つあり、”見落とさない”というものと、”見落とした際の最後のフェイルセーフ”としてのものがあります。99.9%見落とさずにやっている幼稚園事業者や大人がいる中で、その精度を100%により近づける方法として、普段やっている業務の中に”当たり前に(車内)チェック”をすることが担保されるこのボタン解除型の安全装置にしました。」
とコメントされています。
今回開発段階から協力し、取り付け第1号となった「HILLOCK(ヒロック)」初等部スクールディレクターの蓑手章吾さんは、
「たまたま通園している園児の保護者の方がそういう仕事をしていて、9月の園児置き去り事故を受けて、声掛けをして頂いたことがきっかけでした。」
とコメント。さらにドライバーへの心理的な負担についても語られ、
「ドライバーはストレスやプレッシャーが凄まじい。たくさんの子どもの命を預かり、形の大きい車の運転をするということで、(取り残しをするのではないかという)辺りの負担はかなり軽減されるのかなと思います。」
と話されていました。
子どもの学びの時間を削ってしまうことを懸念されていた蓑手さんにとっても、この安全装置は非常に有用な置き去り予防策となっているようです。
「3歳園児バス置き去り事故」のような事故は絶対に無くさなければならないものですが、子どもを扱うバスの運転手も人間です。多大なプレッシャーと緊張感の中で毎日送迎をする中で、当たり前に置き去りを防ぐための方策の一環として、ブザーを切るために車内を見回ることになるこの安全装置は非常に有用な手段。
本安全装置の設置を希望する幼稚園事業者は、ガリバーの問い合わせフォームから申し込みが可能となっています。
「ガリバークルマ支援第2弾」
開始期間:2022年10月24日〜
※順次受付し、なくなり次第終了。
対象地域:全国
※一部店舗での取扱いとなります、ご了承ください。
設置場所:指定の直営整備工場併設の店舗
※取り付け店舗は、IDOM担当よりご連絡します。
申し込み/問い合わせフォーム:https://docs.google.com/forms/d/1PbtHdEwSR6qY42rftASbpc2rYdQFlg_4bxBZ2T8RGGI/edi