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近年、醤油や味噌といった「和調味料」と組み合わせたチョコレートが海外や日本国内で徐々に増えて来ているのだとか。
カバヤ食品は味覚研究のスペシャリストで、味博士として活躍する鈴木隆一氏の協力のもと、科学的な味覚検証試験を実施。
その結果、チョコレートとの組み合わせの代表格とも言えるコーヒーと同等以上の美味しい組み合わせであることが判明したと発表。
醤油はコーヒーとほぼ同じ、味噌はそれ以上の数値、納豆に至っては味噌よりも高い数値という相性の良さなのですから驚きです。これが海外のパティシエやメーカーが和調味料に注目する理由なのだそうで、今後はこういった和調味料、特に大豆食品と組み合わせたチョコレートが流行ってくるのではないかと考察されています。
カバヤ食品が発売を発表した「SOY de Chocolat」は、乳原料の代わりに豆乳を使用したカバヤ食品の新しいチョコレートブランド。
カバヤ食品株式会社マーケティング本部 カテゴリー戦略室 第一グループの山本彩夏氏によると、昨今の健康志向の中でも美味しさを重視する意見をふまえ、美味しさと健康を両立させるチョコレート、という観点から本製品を開発したとのこと。
チョコレートに不可欠な乳原料を全て豆乳に置き換えていることから、「美味しくなくなるのではないか?」という懸念に対して、豆乳の美味しさを引き出す形でチョコレートを開発。
さらに豆乳をたっぷり使うことで、豆乳由来の栄養素も摂ることが出来るチョコレートとなっていると説明しました。
発売日は9月27日を予定しているそう。箱タイプと大袋タイプの2種類を販売予定で、価格はオープン価格となっているものの、大体箱タイプが約220円、大袋タイプが約450円程になると説明されていました。
開発を担当した、同社のマーケティング本部 研究開発室 研究・開発一課の秋田康裕氏によると、開発には約1年半もの時間を掛けたとのこと。
世の中には豆乳を使ったチョコレートは既にあるものの、豆乳の使用量はあまり多くはないそうで、「豆乳をたっぷり使ったチョコレート」をコンセプトに開発をしたそう。
しかし、豆乳を大量に使用すると青臭さが残ってしまい、粉っぽさも残って食感が悪くなり、総じて美味しさが損なわれてしまうことから商品開発が難航。
時間を掛けて原料や配合比などを厳選し、カバヤ食品が培って来た製造技術によって問題を解消し、美味しく栄養素を摂れる商品が出来上がったそう。
豆乳が好きな方も、豆乳に馴染みが無い方も、どちらも美味しいと思う絶妙な豆乳感を実現することが出来たと説明。
また、記者からの「ヒットすると、真似をしてくるところも出てくると思うが、他社には真似出来ないという自信はあるか?」という質問について、
「日本で手に入る全ての豆乳粉末を集めたんじゃないかってくらいこだわりました。また製造方法に関しても、何回も何回も工場試作をして風味を整える、ということをしてきたので、そう簡単には真似は出来ないぞ、という自信を持っております!」
と自信満々に説明されていました。
実際に現地でSOY de Chocolatを試食させて頂きましたが、しっかりとしたチョコレートの味わいの後に、豆乳の風味がくどくなく広がり、とても美味しく食べることが出来ました。
豆乳の青臭い風味が苦手という方でも、これならばいくらでも食べられると感じる美味しさです。
新商品発表会では、チョコレートジャーナリスト・ショコラコーディネーターの市川歩美氏も登壇し、トークセッションを開催。
チョコレートに精通したプロの目線で、引き続き登壇された山本彩夏氏・秋田康裕氏へ質問を行なったり、昨今の情勢の中でのチョコレート市場の情勢や知見などを語られていました。
豆乳をたっぷりと使用しつつも美味しく出来上がった、カバヤ食品の新チョコレートブランド「SOY de Chocolat」は、2022年9月27日より発売開始となります。