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山形県のソウルフード玉こんにゃくを使った『いか入り玉こん』が、12年ぶりに復活! 「平野屋」の玉こんのプルプル食感と、専用のサバを使ったオリジナルタレが染み込んだ人気商品だ。今回はご飯とビールと一緒に、その味を堪能してみよう!
木の屋石巻水産(宮城県)は、宮城県石巻で獲れたばかりの魚を缶詰にして全国に届ける水産加工品メーカー。1957年に鯨の行商として創業し、現在もその食文化を守りながら、三陸の旬の魚のおいしさを全国に届けている。
今回紹介するのは、山形名物であり県民のソウルフードである玉こんにゃくメーカーの老舗「平野屋」の玉こんを使用した『いか入り玉こん』(170g/固形量90g缶・希望小売価格 税込460円・発売中)。12年ぶりの復活となる同社の人気商品だ。
そもそもなぜ人気商品なのに12年も販売されなかったのかというと、イカ原料の高騰や震災による影響が長引いたから。なんとか復活させたいと諦めることなく環境を整備し、満を持してのリニューアル復活となったわけだ。
「平野屋」の玉こんは、プルプル食感を最大限活かすべく、「作りたて」の玉こんを使用。歯ごたえのあるイカと共に、食感を楽しめる缶詰となっている。また、復活に伴い金華サバダシを使った玉こん専用のオリジナルタレにリニューアルした。
パッケージは親近感を感じるやさしいデザイン。「平野屋」の玉こんとおそらく同じロゴが使われているので、山形出身の人には見覚えがあるのではないだろうか。
中には玉こんが6つ。醤油色にしっかりと色づき、味が染み具合が伝わってくる。そのすき間にイカの身が入っていた。量は必要十分といったところ。同社によるとゲソ(足)が入っていない場合もあるようだ。
それではご飯と一緒にいただきます。玉こんを口に入れるとつるつるとした舌触りとともに旨味の詰まったつゆが口中に広がる。プルプルというよりはプリップリッと言いたくなる弾力と歯切れの良い食感は、思わず何度も咀嚼してしまう楽しさだ。柔らかく煮込まれたイカの食感も味変要素があって食べ比べならぬ噛み比べをしたくなる。
味は少ししょっぱめで、間違いなくご飯が進むおいしさ。濃厚とかとろみ系ではなく、おでんに似たようなあっさり感も少しあってくどさを感じない。なにより金華サバであろう旨味が色濃く出ており、ストレートにタレがうまい。玉こんもイカも、このタレをたっぷりと吸っているから、もうお口の中は幸せでいっぱいだ。
ご飯とこんにゃくが合うの? と西日本生まれの記者には半信半疑だったのだが、前述の通り塩味のある味わいがご飯と見事にマッチ。濃すぎず薄すぎず、ちょうどいい塩梅だ。つゆをかけてもおいしいのではないだろうか。
金華サバの旨味としょっぱめの味つけが残る口の中を、ビールの爽快なのど越しで流すと、これはたまらない!
煮物ほど味が濃くなく、おでんほど繊細ではない味つけがビールとよく合う。とくにイカの持つ旨味との相性は抜群。ちびちび食べて飲んで、至高の時間を過ごすことができた。ごちそうさまでした。
賞味期限も製造日から3年と長く、温め無しでも食べられるので、常備品にもおすすめだ。購入は株式会社木の屋石巻水産のオンラインショップで。
公式サイトで会員登録すると会員特典で割引やポイント還元が受けられるので是非チェックしてみて。