トヨタのフラッグシップスポーツカーであるスープラ。国内外を問わず高い人気を誇りますが、スープラとはどういった車なのか、高騰しているのかについて解説をしていきます。スープラを所有している方や購入を検討している方はぜひ参考にしてください。 スープラとは スープラは、トヨタのスポーツカーです。初代は1978年に米国で誕生し日本国内ではセリカXXの名称でした。1981年に発売された2代目からリトラクタブルヘッドライトとなり、日本国内でスープラの車名が採用された3代目も外観のコンセプトは引き継がれています。 1993年に登場した4代目は、リトラクタブルヘッドライトの法規制を機にデザインが一新されました。ショートホイールベースながらボリュームのあるシルエットは名車2000GTからの継承であり、トヨタのスポーツカーの伝統デザインとなっています。2019年から発売された現行型はBMW Z4とプラットフォームを共有しており、製造事業者はBMWの名義です。 スープラは全日本GT選手権やルマン24時間、フォーミュラドリフトなどのレースに参戦し数々の実績を上げています。3代目の生産終了から現行型が誕生するまでは17年もの歳月が流れていますが、その間に映画ワイルドスピードでA80が使用されたことにより特に北米では絶大な人気を誇ります。 スープラは高騰している? スープラは高騰しています。海外でも高い評価と人気を得ているA80は、ラスベガスのオークションで日本円にして約5,450万円で落札されています。これは映画のために作られたうちの1台であるためですが一般的な車両でも状態が良ければ1,000万円以上の高額で取引されています。 スープラはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でスープラの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。スープラの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいスープラの特徴 スープラの売り時を考えているのであれば、自身が所有するスープラの買取価格について予想してみましょう。価格が高くなりやすいスープラについて解説します。 こまめにメンテしている こまめにメンテナンスされているスープラは価格が高くなりやすいです。スープラのようなスポーツカーは、品質を維持するためにはオイルや消耗品などの定期的な交換が必須といえます。A70とA80の復刻部品をTOYOTA GAZOO Rasingの「GRヘリテージパーツプロジェクト」で再販売しているため、必要に応じたレストアも有効といえるでしょう。 ワイルドスピードで人気が加速した「A80」 A80は、トヨタが「THE SPORTS OF TOYOTA」と銘打つほどに力を注いで開発した車です。国産FRでは初となるゲトラグ社と共同開発した6速MTや、ビルシュタイン社性のサスペンションが採用され全日本GT選手権で長年活躍するなど高い性能を有しています。そこにワイルドスピードで主人公が乗っていたことで人気が加速し、中古車市場でさらに価値が高くなりました。 「RZ」や「RZ-S」などのターボ付きグレード スープラは、ターボ付きが人気です。レースに投入されることが前提に開発されているため、搭載されているエンジンは1,000馬力までのチューンアップが可能なポテンシャルがあります。それを支える車体や足回りも同様といえ、カスタムベースと考えるファンが多いことが理由の一つといえるでしょう。
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