車の修理には時間がかかると考えている人も多いでしょう。事故で鈑金修理を依頼して、数週間から1ヶ月ほどかかったという経験がある方も多いのではないでしょうか。今回は車の修理に時間はどのくらいかかるのか、依頼先や時間を短縮する方法についても解説します。車の修理を検討中の方は参考にしてください。 車の修理にかかる時間はどれぐらい? 車の修理にかかる時間がどれぐらいかかるのかは、内容によって大きく異なります。代表的な修理をあげると、傷や凹みによる鈑金や塗装、パワーウィンドウの動作不良による部品交換、走行中の異音発生による診断と対処などです。 修理内容によっては、部品の取り寄せや保険会社との交渉が必要になることがあります。その場合は見積りしてすぐに入庫しても、作業に取りかかるまでに日数を要するでしょう。また、修理費用を抑えるために部品を新品ではなく「リビルトパーツ」「リンク品」「中古品」から選択する場合は、入荷までに日数を要する可能性もあります。 ・リビルトパーツ……故障したパーツを回収して修理や分解清掃した部品・リンク品……故障したパーツを回収して修理のみを行った部品・中古品……中古車や解体した車から取り外しただけの部品 車の修理にかかる時間が決まる要因 車の修理にかかる時間が決まる要因について詳しく解説します。修理を依頼する前に要因を知っておくことで、代車が必要かどうかの判断や依頼先の選択に役立つでしょう。 依頼先 依頼先によっても車の修理にかかる時間は大きく異なります。事故の修理で自動車保険を使う場合、修理工場と保険会社に契約がないと新たに契約を結ぶ必要が生じてしまい通常よりも時間がかかります。また、規模の小さい工場や少ない人員で対処している業者だと、生産性の問題で順番待ちが発生することもあります。 故障の内容と程度 故障の内容と程度によっても修理にかかる時間は大きく異なります。部品交換で済む内容であれば部品の調達と交換作業だけで済むため、最短1日程度で完了します。修理箇所が多かったり過度な故障があると数週間から1ヶ月かかります。 また、異音などの場合は故障診断だけで数時間を要することもあります。 混雑状況 一般的に、修理を担う業者は車が故障しやすい時期や事故が増えるタイミングで混雑します。具体的には長期休暇の前後や連休明けが繁忙期であるといえるでしょう。また、中古車の拡販期には納車前の整備で部品や鈑金塗装の需要が膨らみ専門業者の対応が遅れがちになります。 車の修理にかかる時間を短縮する方法 続いて、車の修理にかかる時間を短縮する方法について解説していきます。 車の年式が古い場合 車の年式が古い場合は、各箇所の劣化具合により複数の修理作業が必要となる可能性があります。普段よりメンテナンスをこまめに行うことで修理にかかる時間を短縮することにもつながりますので、定期的な点検や消耗品の交換はしっかりと行いましょう。 走行時に違和感を覚えたら早めに点検に出す 走行時に異音や普段とは異なる挙動を感じたら早めに点検してもらいましょう。車の運転を日々行っている人ほど違和感に感づきやすいので、「普段と違う」と感じたら放置せずに業者に詳細を伝えて点検してもらうことをおすすめします。大きな故障に発展する前に部品の確保などをしておくと修理にかかる時間も短縮できます。 インターネットで部品を調達しておく バンパーの擦り傷などは格安で修理を受ける業者も増えています。しかし、複数箇所の塗装修理となるとバンパーそのものを部品交換することで新品同様の効果が得られ、修理時間も大幅に短縮できることもあります。費用については塗装修理よりも高くなるので、インターネットなどで中古品を購入して持ち込み修理が可能な業者を調べてみるといいでしょう。 また、パワーウィンドウが作動しないといった場合は、その多くがモーターの故障かワイヤーが切れていることが原因です。こちらも部品を調達しておくことで修理の時間短縮が図れます。いずれの場合も一度業者に見積りを依頼して修理内容の詳細を確認し、持ち込み修理が可能かどうかを事前に相談しておくことをおすすめします。 部品の交換だけでは修理できないケースもあり、間違えて違う型番の部品を購入してしまうこともあるので細心の注意と自己責任が必要といえます。 修理内容により依頼先を選択する 修理内容により依頼先を選択することで、修理にかかる時間を抑えることができます。比較的新しい年式の車の場合、「エンジンや機械部品の故障」「部品の調達が必要な修理」についてはディーラーが最も修理時間が短いといえます。ディーラーは各車種の故障に関する情報を全国で共有し、その修理のノウハウをメーカー主導で展開しています。 また、部品の供給についてもメーカー直轄の部品卸会社が存在するため、供給も迅速に行われるという強いネットワークがあります。ただ、鈑金塗装についてはディーラー独自で専門部署を設けていない場合は外注となり、費用も時間も通常よりかかると考えた方がいいでしょう。軽度な塗装修理であれば専門業者に依頼した方が短期間で修理してくれる可能性が高いといえます。 旧車に関しては知識や実績の豊富な専門店に修理を依頼することをおすすめします。調達が難しい部品や車ごとに故障しやすい箇所などの情報は、他の業者よりも豊富であることが多いです。普段からメンテナンスをしてもらっていれば、万一の際にも心強いパートナーであるといえるでしょう。
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