再生型リチウムイオン電池技術を開発するGSアライアンスが、スイスのベルン州にあるスイスイノベーションパーク内に、欧州での研究開発拠点となる電池ラボの運営を2026年10月1日より開始しました。

スイスでの再生型リチウムイオン電池開発

GSアライアンスは、森良平博士が開発したブラックマス粉体から直接再生型リチウムイオン電池を作る技術を応用し、スイスのビール/ビエンヌにあるスイスイノベーションパークにて新たな電池ラボの運営を始めました。同社はこの取り組みにおいて、スイス政府のイノベーション促進機関であるInnosuisseから助成金(Innovation Cheque)を獲得しています。日本企業として直接この助成金に採択されたのは過去にあまり例がなく、日本初の可能性があります。

ダイレクトリサイクル法による電池製造

リチウムイオン電池の原料となるレアメタルは特定の地域に偏在しており、供給不安や価格変動のリスクを抱えています。従来の化学処理によるリサイクルは、強酸や強アルカリを使用するためコストや環境負荷が課題でした。これに対し、同社はブラックマスから正極をダイレクトリサイクル法により再合成し、薬品を使用せずに安価で安全な電池を作る技術を確立しました。NMC系およびLFP系の両方で成功を収めており、市販の同等品と比較して90%以上の初期電池容量を実現しています。

欧州における今後の展開

スイスを拠点として、同国の研究機関や企業、スタートアップとの連携を強化し、欧州大陸におけるブラックマス電池の研究開発および事業化を加速させる方針です。スイスはイノベーションランキングで長年世界1位を維持しており、産官学の連携が非常に活発です。今回採択されたInnosuisseの助成金は、厳格な審査を経て政府から有望な技術と認められた証であり、今後の資金調達や市場投入においても大きな強みとなります。

会社概要

商号:GSアライアンス株式会社(冨士色素株式会社グループ)
代表者:代表取締役 森良平博士(工学)
本社所在地:兵庫県川西市小花2-22-11
事業内容:脱炭素課題に取り組む環境、エネルギー分野の最先端技術の研究開発。UNIDO、WIPO GREENなど各種国連機関から助成金などの支援を受けています。
支社/合弁会社:東京都港区、Biel/Bienne(ベルン州、スイス)、Toronto(オンタリオ州、カナダ)、Mexico City(メキシコ)、Massachusetts州(アメリカ)

関連リンク

https://www.gsalliance.co.jp/

情報提供元: ぷれにゅー_かわいい
記事名:「 GSアライアンスがスイスに再生型リチウムイオン電池開発ラボを設立 」