農業ロボット搭載を目指す「微小害虫防除用マイクロレーザモジュール」の研究開発が始動
微小害虫防除用マイクロレーザモジュールが、名古屋産業科学研究所とユニタックの共同研究により開発されています。
研究開発の背景と目的
名古屋産業科学研究所が主導する「先進パルスレーザーによる機能創成と産業応用研究会」は、2026年に設立され、先進的なレーザ技術の社会実装を目指しています。本開発は、農林水産省の「みどりの食料システム戦略」が掲げる化学農薬の低減目標や、薬剤抵抗性を持つ微小害虫への対応を目的としています。この取り組みは、令和8年度「広島県環境・エネルギー産業集積促進補助金」に採択されました。研究代表機関であるユニタックを中心に、名古屋産業科学研究所、東海地域生物系先端技術研究会、ベーシックバイオ、blleggtecの5者で実用化に向けた体制を構築しています。
微小害虫防除用マイクロレーザモジュールの特長
開発中の技術には、以下の3つの大きな特徴があります。
・植物へのダメージを抑えた無力化:サブナノ秒のパルス幅とメガワット級のピーク出力により、植物の健全性を維持しつつ微小害虫を物理的に無力化します。なお、植物の葉の表層に微細な照射痕が残る場合があります。
・ロボットへの後付け:単4電池程度の小型化が可能なマイクロチップレーザを採用しており、既存のロボットアーム等への搭載を想定しています。
・薬剤抵抗性への対応:物理的な防除アプローチのため、薬剤抵抗性を持つ害虫や難防除害虫に対しても有効な選択肢となり得ます。
展示会でのデモ機公開
2026年12月18日に開催される「2026年度アグリビジネス創出フェア in 東海」にて、本モジュールのデモ機と照射試験の映像が展示されます。まずは大学・研究機関向けの研究機器としての提供を検討しています。
関連リンク
https://www.nisri.jp/ctlo/topics/topics-detail.html?id=122