オムロンとNTTドコモビジネスが製造現場のOT/IT統合セキュリティで協業開始
OT/IT統合セキュリティは、製造現場の安定稼働とサイバーセキュリティ対策の両立を支援するため、オムロンとNTTドコモビジネスが協業を開始する。
協業の背景と目的
製造業においてAIやIoTを活用したデータ活用が進む一方、ITとOTネットワークの接続により不正アクセスやマルウェア感染などのセキュリティリスクが高まっています。また、欧州のサイバーレジリエンス法(CRA)など規制対応も求められています。両社はこれまでの共同開発で培った知見を基盤に、製造現場の安定稼働と安全なデータ活用を支える統合セキュリティの提供をめざします。
協業概要:ITネットワークから製造現場までを一体として捉えたリスク可視化、対策導入、監視・運用、教育の支援
OT/ITセキュリティソリューションの展開
両社はIT領域の標準的な対策に加え、OT領域特有の運用実態を踏まえた設計・導入をワンストップで提供します。具体的には、セキュリティ監視、アセスメント、ポリシー策定、インシデント対応訓練などを通じて、OTとITの境界に生じる死角を低減します。
また、オムロンのコントローラ製品へのOsecT不正通信検知センサ機能の組み込みを開発します。これにより、ネットワーク側からは把握が困難だったセンサやドライブなどの機器構成情報まで可視化し、工場管理ネットワーク上のシステムで一元管理することをめざします。さらに、装置ベンダーやエンドユーザーの課題に応じた提供モデルや販売体制を構築します。
今後の展開
今後はNTTグループ各社と連携し、以下の取り組みを拡充します。
NTTグループのOTセキュリティソリューションによる提供サービスの拡大:2026年10月より順次開始
グローバル体制を活用した海外拠点への支援:2026年内に検討開始
NTTグループの研究開発成果(データサンドボックス技術、AIエージェント属性情報レジストリ技術)の実装:2027年より検討開始
なお、各社の役割や提供内容は、今後の検討・協議により具体化していきます。
まとめ
オムロンとNTTドコモビジネスは、本協業を製造現場のデータを安全に活用する「GEMBA DX」の実現に向けた一歩と位置づけ、国内外の製造業の持続的な競争力向上に貢献します。