企画・マーケティング職のAI活用と考える時間に関する調査結果
企画・マーケティング職におけるAI活用と“考える時間”に関する調査は、生成AIの普及が業務効率化に寄与する一方で、必ずしも熟考する時間の創出にはつながっていない実態を明らかにしました。
調査が浮き彫りにしたAI活用の現状
日本能率協会総合研究所は、企画・マーケティング関連業務に従事するビジネスパーソンを対象に、生成AIの利用実態や業務への影響について調査を実施しました。生成AIは情報収集や資料作成などの作業効率化に貢献しているものの、その恩恵が必ずしも「深く考える時間」の増加には結びついていないことが判明しました。
調査概要:企画・マーケティング職におけるAI活用と“考える時間”に関する調査
調査期間:2026年9月14日(月) ~ 2026年9月17日(木)
調査対象:企画・マーケティング関連業務に従事する、20~59歳のビジネスパーソン
調査方法:インターネット調査
回答者数:1,640名
AI活用がもたらす新たな課題と役割
調査の結果、生成AIの利用により「情報収集・リサーチ」や「文章作成」の効率化が進んだ一方、アイデアや戦略を熟考する時間が「増えた」との回答は21.5%にとどまりました。対照的に、75.3%が考える時間は「変わらない」「やや減った」「減った」と回答しています。
また、34.6%の人が「AIをうまく動かすこと自体に意識が向いている」と答えており、指示出しや修正に追われる「AIオペレーター化」の懸念も浮上しています。さらに、AIから提示される複数の「もっともらしい答え」から妥当性を検証する負担や、効率化に伴う仕事の要求水準の上昇が、時間短縮を阻む要因として挙げられました。
※AIを活用しても業務にかかる時間が短縮できていない理由として、「AIから複数の“もっともらしい”回答が得られ、その中から何が妥当かを判断・検証する負担が増えた」が26.4%で最多となっています。
今後はAIをツールとして使いこなしつつ、情報を見極め自ら問いを立てる「基礎体力」がこれまで以上に重要となります。AIを検討の入口としつつ、現場の一次情報を組み合わせることが戦略の質を高める鍵となります。
まとめ
生成AIは業務効率化に有効なツールですが、真の成果を得るにはAI活用そのものを目的化せず、生まれた余白を本質的な検討や意思決定の時間へ転換する視点が不可欠です。詳細な調査レポートは以下のフォームより入手可能です。