ブルガダ症候群の遺伝的背景と臨床的特徴の関連が判明
ブルガダ症候群におけるSCN5A遺伝子の変異が、患者の臨床的特徴に与える影響を明らかにする国際研究成果が発表されました。
研究の背景と目的
ブルガダ症候群は心臓の電気活動に異常が生じ、重篤な心室性不整脈や突然死を招く恐れがある疾患です。本研究は、心臓の電気信号を制御するナトリウムチャネルを構成する遺伝子「SCN5A」の変異と、臨床症状との関連を調査しました。研究は14か国の患者678例を対象とした国際多施設調査「SABRUS」のデータを基に、心室性不整脈イベントを経験した発端者392例を解析しています。なお、本研究はすでにイベントを経験した患者の特徴を比較したものであり、無症状の患者が将来イベントを起こす確率を直接示すものではありません。また、遺伝子検査の結果だけで個人の予後を判断できるという結論ではありません。
解析による主な発見
解析の結果、SCN5A変異が確認されたのは92例で、そのうち44例は病的または病的可能性が高い変異、48例は臨床的意義が不明な変異に分類されました。残る300例はSCN5A陰性でした。※変異の検出と病原性の判定は区別されており、検出されたすべての変異が病因として確定しているわけではありません。
病的または病的可能性が高い変異を持つ群は、陰性群と比較して初回イベント時の平均年齢が若く(36.6歳対42.2歳)、突然死の家族歴を有する割合が高い(41.9%対16.8%)ことが分かりました。また、発熱時のイベントについては病的群で多い傾向が見られたものの、統計学的に有意な差は認められませんでした。この点は、今後の検証を要する所見です。
今後の展望
研究グループは、今回の結果について、民族的背景を考慮した大規模な国際前向き研究によるさらなる検証が必要であるとしています。本研究は、将来的に遺伝情報と臨床情報を統合したリスク評価を行うための重要な資料となります。
東京昭和医院について
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総院長:前田 真吾
診療科:内科、循環器内科、皮膚科
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