スピン注入トルクMRAM市場、2035年に113.9億米ドル規模へ成長予測
スピン注入トルクMRAM(STT-MRAM)市場は、AIインフラの拡大や自動車の電動化を背景に、2035年まで年平均成長率約21.7%で拡大する見込みです。
スピン注入トルクMRAM市場の概況
SDKI Analyticsが実施した調査によると、スピン注入トルクMRAM市場は2025年の約16億米ドルから、2035年には約113.9億米ドルに達すると予測されています。この成長は、AI主導のコンピューティング需要や、高性能かつ高信頼性が求められる車載エレクトロニクスの進化が主要な要因となっています。
調査概要:
調査対象企業:530社
調査期間:2026年6月〜2026年7月
詳細URL:https://www.sdki.jp/reports/spin-transfer-torque-mram-market/590642577
試読版請求:https://www.sdki.jp/trial-reading-request-590642577
AIおよび自動車分野における需要の加速
AIサーバーや機械学習アクセラレータの普及により、高速アクセスとエネルギー効率に優れたメモリ・アーキテクチャの重要性が増しています。STT-MRAMは不揮発性を備えつつ高速動作が可能なため、これらの高度なコンピューティング環境に適したソリューションとして注目されています。
また、電気自動車(EV)の普及に伴い、過酷な条件下でも信頼性を維持できるメモリが求められており、自動車セグメントは2035年までにアプリケーション別売上高全体の約34.5%を占める最大市場になると予測されています。
地域別および企業動向
北米市場は、半導体設計の集積や政府の投資プログラム「CHIPS法」などの支援を受け、世界シェアの約37.5%を維持する見通しです。一方、日本市場においても政府による半導体産業への巨額支援を背景に、2035年には市場規模が8.77億米ドルに達し、年平均成長率20.1%で成長すると予測されています。
市場における主要な動きとして、2026年9月にEverspin TechnologiesとTeledyne TechnologiesがミッションクリティカルなシステムへのSTT-MRAM導入に向けた戦略的提携を発表したほか、ルネサス エレクトロニクスがIoTやエッジアプリケーション向けに高性能なSTT-MRAM搭載マイコンを展開するなど、各社が開発と商用化を加速させています。
まとめ
スピン注入トルクMRAM市場は、AIインフラや自動車のソフトウェア定義型アーキテクチャの進展を追い風に、今後10年間で大幅な成長を遂げることが見込まれています。
関連リンク
https://www.sdki.jp/reports/global-mram-market/116246
https://www.sdki.jp/reports/non-volatile-memory-market/107915
https://www.sdki.jp/reports/memory-chip-market/590641931
https://www.sdki.jp/reports/next-generation-memory-market/109063