健康連載「11の健康障害を起こす『肥満・肥満症』対策」

「肥満症」の治療法の生活習慣改善療法として重要な1つが「行動療法」です。前回は「グラフ化体重日記」をつけることで体重記録が視覚化し、減量効果が確実に上がることを紹介しました。

そのグラフをきちっと書いた人は、しっかり食事を減らしていくことを実践されます。そのように行動を変え、減量できたインパクトの強い患者さんがいました。その方は税理士のA男さん(55歳)です。税理士なので、事務所にはもちろん冷蔵庫があります。A男さんは、その冷蔵庫を使って減量に結び付けたのです。

A男さんはずっと前から、おなかが減るとつい冷蔵庫を開けて好きなものを食べていたのです。それが肥満症に結び付いた一番の問題点だったことを理解し、逆に、その冷蔵庫を減量ポイントにしたのです。ついつい開ける冷蔵庫に、トマトやキュウリを入れて置き、冷蔵庫を開けたときには、冷えたトマト、キュウリを食べて空腹感をまぎらわせたのです。この方法でA男さんは減量に成功-。

A男さんの減量成功のポイントは、おなかが減るとついついなんでも食べていたのを、冷やしたトマト、キュウリにした発想です。冷えたトマト、キュウリは皆さん「おいしい!」とおっしゃいます。トマト、キュウリはカロリーが低い。そして、おいしいと思えるからA男さんは続けられたのです。

減量を考えている人の誰もができることではありませんが、A男さんのような減量に結び付く間食を考えてみるのも、行動を変える点で良いと思います。参考にしてみてください。(医学ジャーナリスト松井宏夫)

情報提供元: 日刊スポーツ_ライフスタイル
記事名:「 減量に結び付く間食を考えることも「行動療法」/日本肥満症予防協会・宮崎滋理事長 」