青カビ・白カビ・乳酸菌など、さまざまな微生物を使って発酵熟成される、熟成チーズ。





その中で、日本酒の製造などに使われる麹菌(コウジカビ)で発酵させた“麹チーズ”は、日本国内の大学・研究機関・企業の産学連携による共同研究によって誕生した、“日本生まれ日本育ち”、日本発のメイド・イン・ジャパンチーズです。





市場には塩麹などで味付けされたチーズもありますが、それらとは全く異なり、麹菌により発酵熟成されています。





日本獣医生命科学大学を中心とした研究により、2020年に世界で初めて実用化。「蔵王チーズ」を製造販売する一般財団法人 蔵王酪農センター(宮城県刈田郡蔵王町)の製造による第一弾商品、「麹チーズ蔵(KURA)」が発売されています。





麹チーズ蔵(KURA)




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「麹チーズ蔵(KURA)」商品概要(値段、カロリー、栄養成分、買える場所など)





「麹チーズ蔵(KURA)」は、蔵王山麓の新鮮な生乳と、厳選した麹と酒粕の働きにより、
深い味わいへと変化していくソフトタイプのナチュラルチーズ。





商品の内容量は100gで値段は税込1620円。オンライン通販されており、麹チーズ公式オンラインショップのほか、蔵王酪農センター公式オンラインショップや、楽天市場などで購入できます。





麹チーズ蔵(KURA)




100グラムあたりのカロリーは310kcal、栄養成分はタンパク質18.0g、脂質25.5g、炭水化物2.1g、カルシウム269mg、食塩相当量0.93g。





食塩相当量はカマンベール(2.0g)や、ブルーチーズ(3.8g)と比べて少なく、塩分摂取量を気遣う人にも向いています。





研究の中心を担ったのは、日本獣医生命科学大学 応用生命科学部食品科学科乳肉利用学教室の佐藤薫教授と、三浦孝之准教授。





(左から)日本獣医生命科学大学 三浦孝之准教授、佐藤薫教授




農研機構生研支援センターの「革新的技術開発・緊急展開事業」としてプロジェクトを始動。輸入チーズに負けない日本独自の新たなチーズ製造技術の開発を目指し、試行錯誤の末に完成されました。





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麹チーズ蔵(KURA)実食レビュー





麹チーズ蔵(KURA)




プレミアム感のある外箱・包装が使用された「麹チーズ蔵(KURA)」。





中身を取り出すと、見た目としては、白カビで発酵熟成されるカマンベールチーズと似ています。





麹チーズ蔵(KURA)




口の中に入れると、食感は軟らかで、強い旨味。塩分は低めでありながら、旨味がしっかりとあり、単品でおつまみにしても、パンやクラッカーと合わせても、満足感が得られる味わいです。





麹チーズ蔵(KURA)




ファーストインパクトとしてはやはりカマンベールチーズと近い印象ですが、原料の一部には清酒「八海山」蔵元、八海醸造(新潟県南魚沼市)の酒粕が使われており、ほのかにお酒のような香りがあります。





お酒好きにはたまらない香りでありつつ、お酒を飲まない人でも、嫌な印象ではなく、上品な香りだと思います。





麹チーズ普及委員会によると、ご飯との相性の良さも麹チーズの特徴。





「麹チーズ蔵(KURA)」ごはんと一緒に




炊き立てのご飯にのせるとチーズがとろけて香りもさらに立ち、箸が止まらなくなります。





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麹チーズ 今後の展望





日本獣医生命科学大学の佐藤薫教授は「麹チーズ」についての説明の中で、「NO CHEESE,NO LIFE」「これからも新しいチーズを開発していきたい」としています。





株式会社HB(神奈川県鎌倉市)が中心に運営する「麹チーズ普及委員会」によると、素晴らしい研究により誕生した「麹チーズ」ですが、残念ながら世間での認知度は低い状況。





酒粕は日本酒の製造工程で大量に生まれ多くが廃棄されてしまうため、「麹チーズ」による酒粕の有効活用はSDGs(持続可能な開発目標)にもつながります。各地の酒蔵の酒粕を利用することで地域ごとの特性を打ち出すことも可能です。





2024年5月現在、「麹チーズ」を継続して生産している工房は宮城県の蔵王酪農センターだけですが、今後は日本各地のチーズ工房でオリジナルの「麹チーズ」を通じた地産地消や地方創生も期待できます。





「麹チーズ普及委員会」では国産ナチュラルチーズの競争力強化に貢献することを目指し、「麹チーズ」のプロモーションに取り組んでいく意向です。





麹チーズ蔵(KURA)





情報提供元: ランチバッグ
記事名:「 【麹チーズ蔵(KURA)実食レビュー】麹菌で発酵熟成、日本発のナチュラルチーズ【通販の逸品】