無料であなたのサービスや商品を渡していたら、商売は成り立たない・・。と思うのが通常かもしれません。しかし、上手く行っている人ほど意外とそうではないことを知っています。今回は仕事においても「与える」のが重要であることをお伝えします。



英ファイナンシャルタイムズの「2013年ビジネス本大賞」で高評価を受けたアダム・グラント「ギブ・アンド・テイク」によると、人間にはギバー・テイカー・マッチャー３つのタイプ があるらしい。







GIVE &TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)








この本の著者、アダム・グラントはペンシルベニア大学ウォートン校の有名な組織心理学者で、「人に与える者こそがもっとも成功する！」と主張しています。



筆者が本書で提唱する人間のタイプは以下の３つ。

・ギバー（与える人）：自分が得る利益よりも多くを与えようとするタイプ

・テイカー（奪う人）：自分が与えた量よりも多く利益を得ようとするタイプ

・マッチャー（バランス型の人）：自分の利益と相手の利益を同じにしようとするタイプ



といっても、この性質は固定したものではなく、多くの人は状況によって上の３つのタイプを使いわけており、普通は肉親や友人に対してはギバーとして行動し、仕事場ではテイカー、ないしマッチャーとしてふるまうケースが多いそうです。これを読んでいるあなたはいかがでしょうか？

「与える人」ギバーは大成功か大失敗かのどちらかに偏る


では、上の３つタイプのなかで、もっとも仕事で失敗しやすい性質はどれか？著者が10年にわたって調べた結果、もっとも仕事に失敗しやすいのはなんとギバーでした！



なんという予想外の結果・・。と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、この話にはまだ続きがあります。実は、一方でもっとも仕事で成功しやすいのもギバーだったんですね。テイカーとマッチャーは、常に大成功したギバーと大失敗したギバーの間にランクされるんだとか。



ギバーが大成功する理由は簡単です。短期的にはテイカーが利益を得るものの、テイカーが勝つと必ず負ける者が出てしまうのに対し、ギバーが利益を得ると周囲の人間にも良い影響が広がっていくのです。周囲の人たちと長期的な良い関係が築けることで、最終的にはギバーが勝利を収めるというわけですね。

大成功するギバーの資質とは？


それでは、大失敗するギバーと成功するギバーの違いはどこにあるのでしょうか？本書によれば、自己犠牲の精神が強いタイプのギバーは惜しみなくすべてを与えようとしすぎるため、周囲にだまされやすくなり、結果として自らも燃え尽きてしまうケースが多いのだそうです。実際、犯罪の被害にあいやすいそうで、ちょっと悲しいお話でもありますね。



それに対して、成功するギバーとは、他人に与えるのを喜びとしつつも、自分の目的や成長意識をしっかりと持っているタイプ。自分のなかの”大事にしたいもの”を根幹に持っているので、「誰を助けるか？」を決めていくことも出来ます。このタイプであれば、誰にでも与えまくるより燃え尽きにくくなります。



ということで、成功するギバーになるために重要なポイントをお伝えしました。あなたは今後どんなタイプになりたいですか？いずれにしても、他人に与えるのを喜びとしつつも、自分の目的や成長意識をしっかりと持って行きたいですね。



Photo:Happy Mother’s Day Weekend! By Lon Fong Photography-off more than on these days..

Licensed material used with permission by PaleolithicMan

心のスイッチ、見つけよう -HAPPYW（ハッピーウー）-


情報提供元： HAPPY W