歩いて、食べて、学んで、聴く。富士山麓を満喫した「GO OUT SUPER HIKING PRIVATE SESSION」をレポート!
2025年秋に日本初開催となった「GO OUT SUPER HIKING JAPAN」。ハイキングとキャンプ、食事、音楽を一度に楽しめる新感覚のイベントが、今回は参加人数をぐっと絞った「PRIVATE SESSION」として帰ってきた!
今回は、抽選で選ばれた50名だけが参加できる少人数限定のプログラム。初回のように大勢でゴールを目指す高揚感とは少し違い、景色や会話を楽しみながら、富士山麓をじっくり味わえる2日間となった。
天候にも恵まれ、樹海の木陰や西湖から吹く風も心地よかった。歩いて、食べて、学んで、音楽を聴く。PRIVATE SESSIONならではの濃密な時間を、写真とともに振り返っていこう。
今回歩くのは、東海自然歩道の約13km。
歩くのは、東海自然歩道の一部。2日間に分けて、約13kmの道のりを進んでいく。
DAY1とDAY2を合わせた距離は、約13km。森のなかを進むトレイルだけでなく、湖畔や集落を歩く道もあり、移り変わる景色を楽しみながら進めるルートだ。
DAY2のゴールは、西湖のほとりにある「西湖いやしの里根場」。まずは、1日目のスタート地点から歩き始めよう。
スタート前から、気になるハイクギアをお試し!
DAY1の朝、参加者が集まったのは、「西湖いやしの里根場」。
日差しはありつつも、気候は穏やか。受付周辺には、これから始まる小さな旅への期待を含んだ、ゆったりとした空気が流れていた。
チェックインを終えると、会場にはちょっとしたギアのお試しスペースが。
KEEN(キーン)のブースでは、堅牢性に優れた「TARGHEE IV(ターギー フォー)」と、軽快さを重視したFast &Light仕様の「TARGHEE APEX(ターギー エイペックス)」をレンタル。FLOAT(フロート)も、豊富なラインナップから偏光サングラスを試せるレンタルサービスを実施していた。
これから実際にフィールドで使えるとあって、参加者は履き心地やフィット感を確かめながら、自分に合うアイテムを選んでいく。
さらに、参加者向けのノベルティも充実。深い呼吸の習慣化をサポートするデバイス「ston s(ストン エス)」と、歩き出す前のエネルギーチャージにうれしいプロテインコーヒーが配られた。
ギアを選び、荷物を整え、出発準備は万端! 参加者同士の会話も少しずつ増え、受付周辺にはほどよい高揚感が漂い始める。
ここで、コーススタッフ隊長を務める滝沢守生さんから元気いっぱいの挨拶。参加者の表情も自然とほころび、いよいよスーパーハイキングが始まる。
チャーターバスでDAY1のスタート地点となる精進湖民宿村へ移動し、2チームに分かれて出発!
いよいよスタート。木漏れ日が揺れる青木ヶ原樹海を進み、紅葉台を経由してPICA富士西湖を目指す。
序盤は、青木ヶ原樹海のなかを進んでいく。
木々の隙間から差し込む光が心地よく、トレイルも比較的歩きやすい。森の奥へ入るほど、聞こえてくるのは鳥の声と足音ばかり。賑やかだったスタート地点から少しずつ離れ、樹海の空気に溶け込んでいくような時間だ。
道中では、ところどころで滝沢さんから自然にまつわる小ネタも飛び出す。
小川のそばには、なんとクレソンが自生している場所もあるのだとか。目的地まで一直線に進むのではなく、ときどき足を止め、目の前の自然に目を向ける。滝沢さんの解説に耳を傾けながら、東海自然歩道をゆっくりと進んでいく。
鳴沢氷穴で、ひんやり洞窟探検。
樹海を2時間ほど進むと、第1チェックポイントの「鳴沢氷穴」に到着。富士山の噴火によって生まれた溶岩洞窟で、天然記念物にも指定されているスポットだ。
まずは荷物を置いて、ひと休み。鳴沢のキンキンに冷えた水で喉を潤し、パスポートにチェックポイントのスタンプを押していく。
少し身体を休めたら、いよいよ氷穴のなかへ。
階段を下るほど気温はぐっと下がり、樹海を歩いて温まった身体が一気にクールダウン。外の穏やかな陽気が嘘のような寒さに、思わず鳥肌が……。
鳴沢氷穴は、縦穴式の洞窟。濡れた岩や不安定な足場も多く、頭上が低い場所では腰をかがめないと進めない険しい箇所も。
周囲に注意を払いつつ、手探りで進んでいく様子はまさに探検。気温が下がっていくのもなんとも不気味で、子どもはもちろん、大人もなかなか楽しめるスポットだ。
内部の平均気温は、なんと3℃! 天井からしみ出した水滴が凍ってできる氷柱は、年によっては直径50cm、高さ3mほどまで成長するのだとか。氷の壁と巨大な氷柱が並ぶ光景は圧巻だ。
環状になった洞窟内は、一周しながら見学できる。
洞窟から外へ出ると、再び暖かな空気が身体を包む。売店で販売しているソフトクリームやホットドッグを頬張る参加者もちらほら。洞窟探検前後の小休止にちょうどいい。
急登を越えた先、紅葉台で富士山を眺めながらランチ。
冷えた身体を外気に馴染ませながら、次のチェックポイントへ向けて再び歩き始める。はじめは、先ほどまでと同様の樹海だったが、歩みを進めるにつれルートの表情も少しずつ変わっていく。
徐々に勾配が急になる山道で、参加者の会話もまばらに……。休憩をはさみながら進んでいく、DAY1の山場だ。
そんな山道を上り切った先で待っていたのは、第2チェックポイントの紅葉台展望レストハウス!
富士山や、ここまで歩いてきた樹海を一望できる大パノラマ。
西湖から吹き上げるような涼しい風がそよそよと吹いて、汗を冷ましてくれた。急登を越えた身体には、この風がなんともありがたい。
ランチには、紅葉台展望レストハウスでおにぎりとなめこ汁が用意されていた。ちなみにスーパーハイキングは3食付きなので、調理器具や食材を持ち歩かなくていいのもポイントだ。
富士山を眺めながら味わう温かななめこ汁は、歩いてきた身体にじんわり染み渡る。KEENからは、グルテンフリーのエナジーバーと「キンキン」に冷えたほうじ茶のプレゼントが。ガッツリ山を登って、汗をかいた身体も大喜び。
展望スポット三湖台で景色を満喫して、DAY1のゴール、PICA富士西湖へ。
腹ごしらえを終えたら、さらに三湖台へハイク再開。かつて3つの湖を望めたことが名前の由来とされる展望スポットで、眼下には青木ヶ原樹海が広がる。
紅葉台から歩くこと約10分。この日は天候にも恵まれ、森と湖、富士山が織り成す大パノラマを一望できた。
雄大な景色をバックに、全員で集合写真をパシャリ!しばし絶景を楽しんだ後は、PICA富士西湖を目指して下山していく。
三湖台からの下りは傾斜が強く、足元に注意が必要な区間。
今回は晴れていたため比較的歩きやすかったが、雨天時にはより慎重に歩きたい斜面も。じわじわと近づいてくる湖畔にワクワクしつつ、急な足元にはドキドキ。
下りならではの爽快感と緊張感を味わいながら、DAY1のゴールを目指す。
変化に富んだルートを歩き、DAY1のゴール、PICA富士西湖に到着!
チェックポイントを巡りながら約5時間、計10kmを歩き切り、DAY1のゴールとなるPICA富士西湖に到着! 樹海から洞窟、急登、急斜面の下りまで。変化に富んだルートを歩き切った達成感はひとしおだ。
ほっと一息ついて、チェックポイントのスタンプをゲットしたら、それぞれが今夜の寝床設営に取りかかる。
キャンプ道具を背負って歩いてきた人もいれば、荷物預かりサービスを活用した人、hinataレンタルでテントを借りた人も。
装備を背負って歩く達成感を味わうのもよし。荷物を預け、できるだけ身軽にハイキングを楽しむのもよし。経験値や体力に合わせて参加スタイルを選べるのも、SUPER HIKINGの魅力だ。
テントを張り終えたら、ウェルカムイベントへ。歩いた後も、まだまだ楽しみは続く。
KEENのワークショップで、自然との付き合い方を学ぶ。
夕食までの時間には、KEENによるLeave No Trace(リーブノートレイス、以下LNT)のワークショップが開催された。
LNTは、自然環境へのインパクトをできる限り抑えながら、アウトドアを楽しむための考え方。
今回は、LNTが掲げる7原則のなかから、「ゴミの適切な処理」を深掘り。身近なゴミが自然のなかにどれほど長く残るのか、参加者みんなで予想するクイズに挑戦した。
ワークショップの参加特典として配られたのは、バッグに取り付けて持ち歩ける携帯ゴミ箱「POY(ポーイ)」。
翌日のハイキングでは、このPOYを持って、ゴミを拾いながらハイキングをしていく。
歩いた後だからこそわかる、ハイキングを快適にする道具選び。
メインステージでは、トークイベントもおこなわれた。道具講座で、知識もアップデート。
コーススタッフ隊長の滝沢さんをモデレーターに行われた「ハイキングを快適にする道具講座」では、KEENによる正しいシューズの選び方、hinataレンタルによるタイプ別テントの使い分け、FLOATによるサングラスの効果を紹介。
どんな道を選び、どんな道具を携え、どんな景色に目を向けるのか。実際にフィールドへ出ているハイカーたちの話に、参加者もじっくりと耳を傾けていた。
単に道具を揃えるだけでなく、特徴を知り、自分の遊び方に合ったものを選ぶ。樹海や洞窟で実際にギアを使った後だからこそ、ひとつひとつの話がより具体的に響いてくる。
キーマカレーとお酒、アコースティックライブ。夜もまだ終わらない。
日が落ちるころには、会場にスパイスの香りが漂い始めた。夕食は、山梨県産の赤ワインを使用したVegeLabo(ベジラボ)特製のスパイスキーマカレー。
よく歩いた後の身体に、温かなカレーとスパイスの刺激が心地いい。参加者同士で道中の出来事を振り返りながら、一緒に配られたオリオンビールで乾杯!
さらに会場では、西湖エリアのブルワリー「AIM Brew LAB.」と、富士吉田市の酒屋「山田屋商店」も出店。クラフトビールや日本酒を片手に、気づけばあちこちで乾杯の声が上がっていた。
朝は初対面だった人たちも、同じ道を歩き、同じ景色を眺め、食事を囲むころにはすっかり打ち解けた様子。
少人数だからこそ顔を合わせる機会も多く、お酒を片手に道中の思い出話にも花が咲く。
そして夜は、ひろたうたさんとCHAN-MIKAさんによるアコースティックライブ。
ステージと観客の距離は近く、歌声はキャンプ場の静かな空気にやわらかく溶け込んでいく。よく歩き、よく食べ、少しお酒も楽しむ。DAY1の疲れが、心地いい余韻へと変わっていく夜だった。
DAY2は、山梨の郷土料理「ほうとう」からスタート。
翌朝は、VegeLaboによる山梨の郷土料理「ほうとう」をいただく。野菜がたっぷり入った温かい一杯は、身体を内側からゆっくり起こしてくれる。
それぞれのペースでテントを片付けたり、西湖畔でコーヒーを片手にのんびり過ごしたり、スタート時に配られた「ston s(ストンエス)」を試してみたりと、ハイキングスタートまでの時間を思い思いに過ごしていた。
ハイキングもラストスパート。目指すは西湖いやしの里根場!
ほうとうでおなかを満たし、準備が整ったところでDAY2のハイキングスタート! 目指すのは、前日に集合を行った西湖いやしの里根場だ。
DAY1は樹海や洞窟、急登と変化に富んだルートだったが、DAY2は道路をはさみつつ、湖畔の遊歩道や林道を中心に、穏やかな道のりが続く。
木々の隙間から青い湖面を眺めたり、気になるゴミを見つけて立ち止まったり。参加者同士で会話を交わしながら、それぞれのペースで歩いていく。
普通に歩いていれば見過ごしてしまいそうな小さなゴミも、少し意識を向けると目に入ってくるもの。前日に学んだことを、翌日のフィールドで早速試してみる。
今どこを歩いていて、この方角には何があるんだろう、なんて会話をしながら、林道を歩き進めるにつれて、木々の向こうに西湖が見える場面も増えてくる。湖畔を吹き抜ける風を感じながら、ゴールまでの道のりをのんびり楽しんだ。
林道を抜けると、西湖のほとりへ。ゴールはもうすぐ!
林道を歩き進めると、視界がひらけ、西湖のほとりへ。DAY2のゴールとなる「西湖いやしの里根場」まで、あともう少しだ。
最後まで西湖の景色を楽しみながら歩き、参加者全員が無事にゴール! DAY1と合わせて、約13kmの全行程を歩き切った。
DAY2は前日ほどハードな区間はなく、ほどよい疲労感と達成感を味わいながら、ハイクを終えた。参加者の表情にも、自然と笑みがこぼれる。
最後のスタンプを押して、記念品をゲット!
歩き終えた安心感もあって、自然と表情がほころぶ参加者たち。完歩賞を手に写真を撮ったり、印象に残った景色を振り返ったりしながら、ゴール後の時間をゆっくり楽しんだ。
西湖のほとりで、2日間の旅は無事にフィナーレを迎えた。
また次の道で会いましょう!
初日の受付では、まだ少し遠慮がちだった参加者たち。それが、同じ道を歩き、食事やお酒を囲むうちに、少しずつ会話が増えていった。
ゴール後も帰り支度をしながら話し込む姿を見ていると、2日間で共有した時間の濃さが伝わってくる。
約300人が一斉に歩いたvol.1とは違い、今回は少人数限定のPRIVATE SESSION。自然をじっくり眺めたり、気になったことをその場で尋ねたり、参加者同士で言葉を交わしたり。速さや距離だけでは測れない、歩く旅の楽しさを味わえる2日間となった。
次回の「GO OUT SUPER HIKING JAPAN」は、10月末に開催予定。詳細は後日発表されるので、続報を楽しみに待っていてほしい。
今回参加した人も、次こそ歩いてみたいという人も、ぜひ次回の開催へ。
また次の道で会いましょう!
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