「ボルボ」が昨年の春から日本で発売する、コンパクトSUVの電気自動車「EX30」。そのシングルモーターモデルで、新潟・妙高から東京・青山まで、雪道もありの約300kmロングドライブしてきましたので、そのレポートをお届けいたします。

後輪駆動のシングルモーターでも、EVだから雪道も安心。長距離も問題なし!!

今回の「EX30」試乗は、新潟・妙高高原で雪上試乗、その流れで東京・青山まで乗って帰るというコースで、2月下旬の雪深い妙高では、雪道は不利といわれている後輪駆動ながら……、シングルモーターの電子デバイスが緻密な制御を実現し、ゼロ発進からトルク感のあるEVだからこその予想以上の安定した走りを体感できました。

妙高高原エリアの幹線道路や高速は除雪されていたが、裏道に入ると圧雪路。そんな場所でも、EX30・シングルモーター(後輪にモーター搭載)は不安なし。
スタッドレスはミシュランのX-ICE SNOW(245/45R19)を装着。
関越自動車道の妙高SAの充電ステーションで記念撮影。周辺はかなり雪深い状況でしたが、しっかり充電できました。
さすがにここまで雪をかぶると、カメラが起動しなくなったので……、SAで除去作業。
妙高エリアでは、シートヒーター、ステアリングヒーターもフルに活用。

東京・青山までの約300kmのロングドライブでは、エアコン、シートヒーターも使いながら、まったくバッテリーの心配なく到着。撮影のために高速のサービスエリアの充電スタンドを利用したけど、実際には充電せずとも到着できたはず。

ボルボ史上最小SUV、「EX30」のモダンでサステナブルな魅力を再確認。

スカンジナビアデザインの家具のように、ぬくもりのあるモダンな外装は、EV特有のグリルレスのフェイスを活かしたクリーンなデザインに仕上げることで、塗装済みパーツの削減を実現し、バンパーガードも無塗装とすることでリサイクルしやすくしています。

そうした努力が、カーボンフットプリント(原材料の調達、生産、ユーザーの使用、廃棄、リサイクルまでの全工程で排出された温室効果ガスをCO2量で表したもの)を減らすことにつながり、このカーボンフットプリントも、ボルボ「史上最小」となっています。

VOLVO EX30 Ultra Single Motor Extended Range
現在、日本ではシングルモーター車のみの展開で、グレードも最上位の装備レベルとなるウルトラのみ。パノラマ・ガラス・ルーフ、360度ビューカメラ、パーク・パイロット・アシストなどを標準装備。ボディカラーはモスイエローソリッド。【SPEC】全長4235×全幅1835×全高1550mm ホイールベース2650mm 車両重量1790kg 最高出力200kW(272PS)/6500-8000rpm 最大トルク343Nm(35.0kgm)/5345rpm バッテリー容量69kWh 一充電走行距離WLTCモード560km 駆動方式FR 車両本体価格559万円
北欧神話の神トールが持つ武器、トールハンマーをモチーフにしたヘッドライト。
テールライトを点灯させると、VOLVOの文字も点灯。
リアのバンパーガードもリサイクルしやすい無塗装だが、上部を磨いたようなデザインに仕上げることで、2つのパーツを組み合わせているように見える。

サステナブルへの取り組みは、インテリアまで徹底しており、内装の「ミスト」のウールブレンド素材シートやデコラティブパネルには、テーマ毎のリサイクル素材を採用。スウェーデンの豊かな自然からインスピレーションをうけていることも印象的です。

物理ボタンがないシームレスなコックピット。スマートキーの進化も驚きで、もはやイグニッションのオンオフもなく、鍵を持って運転席に座るとオン、鍵を持ってクルマを離れると自動でオフ&ドアロックまで!!
「テイラード・ウール・ブレンド」を採用した温もりのあるシート。
インパネ同様、ドアパネルにも再生可能な亜麻の繊維で織られたリネン素材の「フラックス・パネル」を採用し、スタイリッシュなドアハンドルを装備。
シフトレバーはステアリングの右奥に装備。
ドリンクホルダーはプッシュ式でアームレスト下に収納できる。
ドリンクホルダー下のフタを開けるとUSBソケット付きの収納スペースがあり、ディスプレイ下に用意されたスマホ収納スペースは、左側だけワイヤレス充電可能。
前席から後席までひとつながりの大型ガラスルーフは開放感バツグン。調光と紫外線カットの機能を備えているので、快晴時でも眩しさは感じない。
ラゲッジは床面の高さを2段階で調整できる。
何リットルなど数値で表されるラゲッジの積載容量って分かりにくいよね?ということで、具体的かつ視覚的にイメージできるようにした遊びゴコロあるリアゲートのグラフィック。
ボンネット内部の収納スペースのフタにも、エルクとEX30のグラフィックが描かれている。

すべての機能を集約した、Google搭載センターディスプレイの使い勝手に感心。

センターディスプレイにすべてを集約したコックピットは、直感的に使えるうえに、慣れてくるとさらに使い勝手がよくなり、とくにGoogleをデフォルトで搭載しているので、Google Mapの操作がとてもスムーズだったことも好印象です。

物理ボタンがないので、センターディスプレイ内でエアコン、ハザード、サイドミラー、グローブボックスの操作まで可能。ワンペダルドライブは、アクセルを戻せばブレーキを踏まずとも減速してくれるので、ステアリング操作に集中できて雪上走行でも役立ちました。
センターディスプレイの上部にスピード、ギアポジションなどのメーターパネルの要素を表示。
iPhoneの画面に近い情報を表示してくれるので、Google Mapがヒジョーに使い勝手よし。
Google搭載なのでアシスタントはOK、Googleでも機能。
停車時はYouTubeを視聴できることもグッド!!
ディスプレイで設定できる「アンビエントライト」は、スウェーデンの四季を感じられる5つのモードから選択可能。スカンジナビアデザインを感じる、ライトの色合いや明るさも好印象だった。

今回試乗したシングルモーター車に加え、本国では「ツインモーター」もあり、アウトドアスタイルを強調した「クロスカントリー」もデビューしたので、それらの日本導入にも期待大です!!

Photo/Kenji Fujimaki

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情報提供元: GO OUT
記事名:「 電動SUVの「ボルボ・EX30」で、新潟〜東京の約300kmロングドライブ!!