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大阪を拠点に活動する2人の温浴施設愛好家がこよなく愛する“温冷浴”という入浴法。風呂好きでもまだまだ知られていない言葉で、昭和初期の医学者・西 勝造博士が考案した健康法のひとつでもあります。
その名の通り、湯と水を交互に1分ずつ入浴。合計10セットを繰り返し、最後は水であがるというもの。
そんな入浴法に魅せられた2人の風呂好きが「最高の温冷浴を楽しめるスポットがあるんです」と、牧田さんの愛車であるTOYOTAハイラックスを走らせて向かったのが岐阜。朝8時に集合して高速道路を乗り継ぎ、約3時間半かけて到着したのが山の中にある『Outdoor style AMIDA』という温冷施設です。
同店は東海一の名爆として知られる阿弥陀ヶ滝の近くにあり、ホテルやテントサイトだけでなくレストランも併設。都会の喧騒から離れた山の中にあり、非日常で温冷浴が楽しめるスポットでもあります。
「アミダの飲める水風呂に浴びれると思ったらワクワクする」と牧田さんが言えば、桶美さんが「アミダは地下44mから組み上げた天然水をかけ流してるんでとっても柔らかでピュア。飲んだら自然の甘みがあって、湯上がりがスッキリとして爽快なキブンが味わえるんよ」と、車中で『Outdoor style AMIDA』の魅力を力説してくれました。
左右に木々が生い茂るワインディングロードを抜けると同店に到着。我々が来るのを首を長くして待っていたと、店主のAKIOさんが出迎えてくれました。
すぐに入浴するかと思いきや、長時間の運転で疲れたからか牧田さんが「まずは腹ごしらえから」と特製のタコスをいただくことに。
「AKIOくんが作る料理はどれも美味しくて、食材は全部が無添加で手作り。心も身体も優しくなれて、風呂タイムがより充実するねん」と桶美さん。腹も満たされ、待ちに待った入浴がスタート!!
温冷浴を一日のシメとしてたっぷりと堪能するため、最初に足を踏み入れたのがテントサウナのスペース。3つ並んだテントサウナは120度まで温度を上げることができ、天然水によるスチームと溶岩石を使用したロウリュウが可能。
火照った身体を地下水がクールダウンしてくれ、さらに「山を抜ける爽やかな風に当たりながら、開放的な外気浴が楽しめるのもここの醍醐味」と2人が言うように、町の温浴施設やサウナでは味わえないような多幸感に包み込まれます。
サウナと水風呂&外気浴をそれぞれ3セットを楽しみ、いわゆる“ととのう”といわれる脱力感に浸った後はいよいよ温冷浴に。ここからが本番です。
テントサウナで一息つき、2人が足を運んだのは施設内にある大浴場。注目すべきは湯船の真横に水風呂を配置しているレイアウト。常に45度以上に保たれた熱湯に浸かり、1分経つとすぐに天然地下水の掛け流し水風呂に入れるように計算されています。
シャワーで身体を洗うと湯船に。「温冷浴は楽しむ気持ちを忘れないこと」を信条とする桶美さんが先頭を切り、熱々の湯にじっくりと耐えた後に水風呂に思いっきりダイブ。それを追うように牧田さん、AKIOさんが代わる代わる冷たい水風呂へ。
「風呂はみんなで入るからこそ楽しいねん」と牧田さん。みんなが「熱い!」、「冷たい!」と声を出し合い、自然と風呂場に一体感が生まれたのが印象的でした。
高温と低音のマリアージュで血管の拡張と収縮を繰り返して血行が促進され、湯と水を交互に浴びることで全身の毛穴が開いたり閉じたりし、身体の汚と垢が落ちるのも温冷浴の魅力。実際に牧田さんも桶美さんも肌がツヤツヤ。
こうして温冷浴は幕を閉じたものの、ここで終わらないのが2人のワンデイトリップ。最後に絶品のフードを味わいます。
サウナも含めた長風呂で空腹感に襲われたのか、ここで温冷浴を楽しんだ後は必ずAKIOさんのフードを味わうのがお決まりのよう。オーダーしたのはボリューム満点のワンプレートメニュー。
体質改善のオリジナルレシピに基づいたフードを味わい、温冷浴効果との相乗効果でより身体がポカポカに。
「サウナの“ととのう”とは違う、“仕上がった”という言葉がぴったりな爽快感が楽しめるのはここならでは」と桶美さんが言えば、「ただただ健康になって大阪に帰っていくだけ」と語る牧田さん。『Outdoor style AMIDA』を出る頃には日が暮れ、充実した一日があっという間に終了。
今回のドライブに同行した筆者も温冷浴で身体が癒され、この日はぐっすりと就寝。さらに翌日はいつもよりスッキリと起床。2人は多いときで2週間に1度、少なくとも月に1度はここに足を運ぶのも納得させられます。
そんな牧田さんと桶美さんが『Outdoor style AMIDA』だけでなく、理想の温冷浴が体感できる温浴施設を紹介してくれました。
温冷浴の聖地として県外からのゲストも足繁く通う『末広温泉』を筆頭に、関西には名店が点在しています。ただ、「一般社団法人 日本温冷浴協会」が推奨するのは湯が43℃以上で水風呂が20℃以下。要は熱々の湯とキンキンの水が揃っていれば、どこでも温冷浴が楽しめるんです。
自分自身の足で近所の銭湯に足を運び、温冷浴が実際に味わえる温浴施設を探してみるのもオススメ。
「一般社団法人 日本温冷浴協会」では今後、タオルなどのオリジナルグッズをオフィシャルサイトにて販売予定。売上の一部を同協会に加盟している温浴v施設に還元し、温冷浴が途絶えることなくあらゆる人が楽しめるように運営します。
すでに温冷浴にトリコになったファンはもちろん、これから始めようとする方もぜひチェックを。グッズを手に持って銭湯に通えば、いつもの風呂タイムがより楽しいものになってくれること間違いありません!!
取材協力:一般社団法人 日本温冷浴協会 https://www.nihononreiyoku.com
Photo/hantositakawaiiusagi
The post 極上の「温冷浴」とは? 岐阜の山奥にある大人の健康ランドへ!!【ワンデイドライブ番外編】 first appeared on GO OUT.