野外で気軽にサウナが楽しめちゃう「テントサウナ」。昨今のサウナブームも後押しして徐々に人気が高まってきました。以前、3名のサウナーが“ととのう”様子をレポートしましたが、今回は4種のサウナ用テントにフィーチャーしてお届け!

(左)キャンプや釣りなど様々なアウトドアに精通する一方、無類のサウナ好きでもあるピープルショールーム代表の山田昭一さん。(中)全国のサウナを巡る大のサウナ好き! サウナインフルエンサーとして知られる水風呂ちゃんは商品開発やイベンターとしても活躍!(右)アパレルから小物まで、様々な人気ブランドを扱うショールーム「ユナイト ナイン」のプレスを務める大桃祥弘さんも絶賛サウナハマり中。

「テントサウナ」を満喫するためにはテントのほかに熱源となるストーブやサウナストーンが必要です。基本的に火力が高い薪ストーブを利用しますが、テントの種類によっては電気ストーブを使用するケースも。サウナ用の薪ストーブも登場し、サウナ用テントとセット販売も多いのでチェックしてみてくださいね。

①テントサウナブームの立役者「モルジュ」!

MORZH/3層式テントサウナ(ストーブを含む) ¥192500

テントサウナ専門ブランド「MORZH(モルジュ)」は2015年に日本に上陸して人気を博しています。3層式で断熱性に優れ、ポール2本の自立式のイージー設営かつコンパクトな収納サイズ(W70×D38×H25cm)などの理由からサウナ用テントのベンチマークとなっています。

対流式のINTENT STOVEが付属し、ガラスホルダーやストーンホルダー、ウォームマット、レインカバーなどオプションも豊富に揃います。なおモルジュはロシア語で「セイウチ」を意味し、サウナを満喫した後に水泳を楽しむ人のことをこう呼ぶことから命名されたそうです。

2面に大きな窓が設けられているのも特徴です。「モルジュは私も所有しているんですが、解放感がすごくて、外の景観を見ながらサウナが楽しめるからつい長居しちゃいますね。天井も窓になって星空や頭上の花が見られるモルジュ スカイも居心地サイコーです!」【水風呂ちゃん】

室内サイズはW205×D205×H195cmと必要十分。大きなポケットは小物入れにも役立ちます!

素材には「サーモスティック」という特殊なキルティング素材を採用し、高密度生地の内部に断熱材を入れて冷気をシャットアウト! 表生地にはクッション性のある耐熱素材を採用してマイナス20度以下でも使用可能です。

「少し値段はしますが、保温&保湿性や使い勝手などを考えれば決して高くはないと思います。付属の薪ストーブも奥行きがあって温度調節などがしやすいのもポイントです!」【水風呂ちゃん】

②由緒正しきミリタリースタイル「SAVOTTA」!

SAVOTTA /HIISI4 ¥97900、STOVE ¥36300

サウナ発祥と言われるフィンランド発の「SAVOTTA(サヴォッタ)」は、テントのほかにバッグパックやネイチャーストーブを開発。60年以上に渡ってフィンランド軍や警察、赤十字社などの装備品を製造してきたことでも有名です。

そのような背景もあり、サウナ用テントの「ヒイシ4」はミリタリー感が溢れるデザイン! メインポール+6本のサブポールを使うベルテント型になっていて、素材は天井部が50/50ポリコットンのリップストップ生地、側面が210Dのポリアミドを採用しています。

ヒイシ4のフロアサイズは250×250cm、高さはポールの調節可能で140〜200cm。「6面パネルだから広く感じますね! 詰めれば大人5~6人でも入れそう。シングルウォールは復層タイプに比べて保温性は劣るかもしれませんが、フィンランド式サウナのように低温で長く楽しめるのはボク好みです。」【大桃さん】

なおサヴォッタでは1~2人用のサウナ用テント「ヒイシ2」、ストーブがセットになったお得な「ライトセット」及び必要なものが一式揃う「スターターセット」などもラインナップしています。

自立式ではありませんが、ワンポールテントの要領で設営できるため慣れている人ならすぐに組み立てられます。「幕自体はすごく軽いし、何よりもグリーン系カラーがカッコイイですよね! スカートもしっかり機能するし、ミリタリーなサイトも人気だから普通のテントとしても活躍しそう。」【大桃さん】

③カモフラ柄+和テイストの意欲作「AMBER」!

AMBER×GO OUT/totonoi2 GO OUTバージョン ¥83600~

前記事でも紹介した「AMBER(アンバー)」のGO OUT別注バージョンは、通常はソリッドカラーですが、アーティストMJAK氏によるオリジナルの迷彩パターンがインパクト抜群!

断熱性に優れる300Dのキルト生地を使用したハイスペック仕様で、常に安定した温度をキープできる3レイヤー構造となっています。ドアが2つあって出入りしやすく、幅60×高さ70cmの個性的な三角窓も見どころです。

取っ手を引いて形を整えればすぐに自立してくれるから設営もラクチン! 展開サイズは幅220㎝×奥行220㎝×高さ206㎝。「スカート部分も厚手だし、今日みたいな微風なら4隅のペグダウンだけで十分安定するね。必要に応じてロープを張ればいいから安心!」【山田さん】。

アンバーではサウナ用テント×ストーブセットも販売しています。今回使用した薪ストーブは小樽の老舗メーカーである新保製作所によるハイパワーモデル! 天板ガードやサウナストーン&ガードのほかに羽釜と釜蓋、柄杓などが付いた趣のある一台で、お茶や薬草を沸かしながら蒸気浴が楽しめます。

「ダクトホールから外気を取り入れられるうえ、蒸気も程よく出るから湿度も高まって体が温まるのが早い気がするよ。スチームサウナもミストサウナも楽しみたい人にオススメだね!」【山田】

④バイオ燃料のプライベートサウナ「IESAUNA」!

IESAUNA HEAT+Set ¥198000(バイオエタノールは別途 18L¥9500)

最後に紹介するのは「IESAUNA(イエサウナ)」の一人用サウナボックスです。本来はベランダなどスペースが限られる場所でサウナを楽しむために製作されたもので、熱源にはバイオストーブを使用します。省スペースで手軽にサウナを楽しみたいという人にうってつけ!

容器にバイオエタノールを入れたらストーブにセットし、火をつけるだけ! 薪のように煤や煙を排出せず、燃えかすが出ないのが特徴です。煙突やサウナストーン(8kg)、グローブなども付属します(燃料は別途)。

「サウナ施設や銭湯に行かなくても自宅で手軽に楽しめるのがイエサウナは魅力的。植物由来のバイオ燃料は一酸化炭素中毒の心配がないのもポイントです。」【水風呂ちゃん】

設営サイズはW140cm D70cm H172cmで、一人でゆったりするには必要十分。ポップアップ式なので、折り畳めば写真のようにコンパクトに持ち運べます。

サウナテントとストーブの組み合わせ次第で、いろんなスタイルを楽しめそう。

大自然の中でたっぷり汗をかいて・・・・・・そんな贅沢なひと時が満喫できる「テントサウナ」。サウナテントは意外とブランドや種類も豊富で、特徴も様々。またどんなストーブを使うかでも、楽しみ方が変わります。自分にピッタリの1張りを見つけて、最高の“ととのいライフ”を送っちゃいましょう!

そして次回はテントサウナを一層楽しめる、各人の愛用サウナグッズを紹介します、お楽しみに!

取材協力:利平茶屋森林公園キャンプ場

テントサウナやサウナトラックも常設するサウナー大歓迎のキャンプ場。川沿いに位置するので「自然の水風呂」を楽しむこともできる。(群馬県桐生市黒保根町下田沢1900-1)

※サウナ用テントは薪ストーブを使用して密閉するため、一酸化炭素中毒や火事の危険性があります。吸排気設備を整え、一酸化炭素チェッカーを用意するなど十分に安全に気を付けて利用してください。また万が一の際にすぐに火を消せるよう、水を入れたバケツを用意しましょう。 ※テントサウナは高温になるため、金属を身に着けているとヤケドの原因になります。金属製のアクセサリー類は外して利用してください。また体調不良を感じたら無理をせず中止しましょう。 ※キャンプ場や施設によってはテントサウナの設営が禁止されている場合があります。また大声で騒いだり、半裸のまま歩き回るのは控え、施設のルールやマナーを守って行いましょう。 ※今回は細心の注意を払い、施設に許可を取って撮影しています。川や海、湖などでテントサウナをする場合は、急な増水や天候の変化に注意してください。

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情報提供元: GO OUT
記事名:「 実は個性豊かなサウナテント。タイプの違う4種を実際に使ってみた。