ウインターシーズンキャンプを楽しむヒトが増えている様子ということで、冬キャンプ&アクティビティを満喫する達人たちの着こなしを拝見しつつ、こだわりのギアを教えてもらいました。防寒対策ばっちりで冬のフィールドに挑みましょう!! 

01.  こだわりギアで、焚き火とコーヒーをじっくり楽しむ。

年間300以上のテントサイトを撮影するアウトドアカメラマンの宿利さんは、もちろん自身も生粋のキャンパー。しかも自他ともに認める無類のギアフリークで、テントだけでも20張り以上を所有している。

宿利泰蔵/フォトグラファー
ダウンTシャツ/トポデザイン×ナンガ×ネイタルデザイン、パーカ/バンブーシュート、フォークスパンツ、アローンキャップ/マウンテンリサーチ、シューズ/シャカ×フリークスストア×ネイタルデザイン

焚き火するときは難燃ダウンジャケットを羽織るため、それ以外のアイテムは、キャンプでもほぼ日常着。「最近のお気に入りはダウンTシャツ。冬は全体的に暗めのカラーリングになりがちなので、こういう明るい色のアイテムは重宝します」。

繁忙期は毎週末キャンプ場で撮影しているが、一泊するときはもちろん自身もテント泊。気候やキブンで、さまざまなモデルを使い分けている。「サマヤのテントは機能性もすごいけど、ルックスにひと目惚れしました」。 

「撮影では忙しく動き回るから、プライベートのキャンプはできるだけなにもしたくない(笑)。リラックスできるギアを揃えて、焚き火とコーヒーをノンビリ楽しみます」。

1.グリップスワニーのレザーグローブ「何度も買い足しているエントリーモデルのG70。気兼ねなく使えるプライスもグッド」。2.馬場長の多喜火鉈「小型のナタなのでフェザースティックも作れます」。3. ファイヤースターターセット「ライターやメタルマッチと一緒に、ファイヤーライターのマッチ型の着火剤も愛用」。4.ベルモントのUL火挟み「コンパクトなサイズがお気に入り。セミオーダーしたレザーケースに収納しています」。5.ヨカの焚き火台「コンパクトモデルのクッキングファイヤーピットライト。収納袋が焚き火シートになるのが画期的」。6.ヨカのダブルパン「2枚のフライパンがセットになり、 片方がフタになる優れモノ。grnアウトドアのケースに入れています」。7.エフシーイー×ナンガのファイヤーレジスタンスダウンジャケット「難燃素材の定番モデルを最近入手しました」。8.キャンプマニア のウッドテーブル「コーヒー用のサイドテーブルとして活躍」。9.ヘリノックス×ネイタルデザインのサンセットチェア「脚だけビーチチェアに変えています。その方が座面が低くなってリラックスできるんです」。10.ダイネックスのマグカップ「やっぱりコーヒーにはコレ。集めているわけじゃないけどイベントで買ったりして、どんどん増えてく(笑)」。11.お気に入りのドリップセット「ザッセンハウスのミル、キッカーランドのドリッパー、グッドフォーナッシングのペーパーケースを愛用」。12.ペレグリン・ファニチャーのドリップスタンド「じつはスタジオマン時代の先輩がやっているブランド」。13.サ マヤのテント「山岳用モデルのサマヤ2.5。日本の機能素材、ナノベントを採用していて結露しにくい」。14.ナンガ×スブのタキビウインターサンダル「焚き火まわりで履く難燃素材のサンダル」。 

奥さんとのデュオキャンプが多いため、夫婦で使うことを想定したアイテムが中心。焚き火台やテントもコンパクトなモデルを選んでいる。「いろんな焚き火台を見てきたけど、個人的にはヨカのモデルが1番使いやすい。

冬時期のテントはサマヤの2.5がメイン。寒いなかでも素早く設営でき、結露もしないので朝まで快適。最近はこのセットが定番ですね」。 


02. 初冬はUL装備でロングライドのバイクパッキングを楽しむ時期。 

2020年にスタートしたナーディマウンテンワークスは、自転車、ハイク、釣りをテーマにしたバッグブランド。すべてデザイナーの荒井さんの趣味であり、現在のライフスタイルの中心。なかでも今の時期は、自転車キャンプのバイクパッキングを満喫している。

荒井大介/NERDY MONTAIN WORKS デザイナー
メリノウールもい いけど、最近はポリエステル生 地のアイテムが好きです」。 キャップ¥6090、パニアバッ グ¥30000~(2個セット価 格)/ともにナーディマウンテ ンワークス(ナーディマウンテ ンワークス)ソフトシェルジャ ケット/ティートンブロス サーマルフーディ、パンツ/と もにゴールドウイン シューズ /ニューバランス 

自転車移動とキャンプに対応するスタイルは、ストレッチ性と速乾性を重視。「この季節は汗冷えがあるから速乾性はとくに重要。

友人と一緒にバイクパッキングで大岳山キャンプ場上流サイトへ。「ちょうど自宅から往復100kmほど。 この日は蚊帳&タープ泊でした」。
数台ある愛車のひとつ、GTのタキオン。「いまのグラベルのルー ツになるような、90年代のクロスオーバーバイクです。最近、現行のコンポーネントで組み直しました」。

「ボクの場合、どちらかといえばキャンプよりロングライドがメイン。 往復で100kmくらい走ることもあるけど、これくらいの気候が1番快適です」。そのためキャンプギアも最低限。なるべく軽装備を心がけているとか。

1.ナルゲンボトル「友人のブランド、ストレッチフォーのプリントが入ったモデル」。2.ヘリノックスのチェアゼロ「軽さ重視で選びました。登山にも持っていきます」。3.ナーディマウンテンワークスのインシュレーションバッグ「フリーズドライのパックのサイズで作りました」。¥3850 4.レッドレンザーのLEDライト「デザイン スタジオ ベルクシェンのシェードでカスタムしています」。5.シックスムーン デザインズのテント「ワンポールテントのルナソロ。ブラックダイヤモンドのトレッキングポールとセットで使っています」。6.ザ・ノース・フェイスのクラウドジャケット「レインウエアとして持参。コンパクトに収納できるし、カラーリングもお気に入り」。7.アルトラのシューズ「トレッキング用のオリンパス4。サイト周辺を歩くときに履きます」。8.ナーディマウンテンワークスのツールロール「自転車の工具を収納して丸められるポーチ」。¥6380 9.ソトのテーブル「ワンタッチで開くフィールドホッパー。バイクパッキング用に入手しました」。10.ナーディマウンテンワークスのサドルバッグ「デザインやサイズを自由に選べる、オーダーメイドで作っています」。¥15000〜 11.ナーディマウンテンワークスのフロントバッグ「走りながら使える両サイドのメッシュポケットが便利」。¥30000〜 12.ナー ディマウンテンワークスのパニアバッグ「自転車用だけどオーダー次第でバックパックに変更することもできます」。¥30000~(2個セット価格)13.ソルのエスケープヴィヴィ「シュラフとセットで愛用」。 14.ナンガのシュラフ「コンパクト重視で選んだマウンテンロッジバッグ120。真冬までならこれとヴィヴィのセットで、なんとか大丈夫」。(以上、価格のあるものはすべてナーディマウンテンワークス)

「オートキャンプ では料理や焚き火も楽しむけど、バイクパッキングの場合は、体力的にも重量的にもそんな余裕がなく(笑)、もっとミニマル。登山のテント泊に近いけど、実際にハイク用のULギアが活躍します。この冬も路面が凍結するまで楽しみたいですね」。 

(問)ナーディマウンテンワークス nerdy-mountain-works.com/


03. サイドカントリーのビバークを経て、この冬は本格的な雪中キャンプに挑戦。 

自転車、キャンプ、トレラン、バンドなど幅広い趣味を持つ一柳さんの、冬の楽しみがスノーボード。「最近はゲレンデ脇の森林エリアを滑り抜けていく、サイドカントリーにハマっています。

一柳聡/S-YOU-N代表
ジャケット/バートンAK、長袖Tシャツ/ザインコンビニエ ンスストア、パンツ/USアーミー、キャップ/アレキサンダーリーチャン×ヨシ47、シューズ/ダナー×アレキサンダーリーチャン、ボード/バートン 

さまざまなブランドやメーカーのOEMを担うファッションシーンのハブ的存在の一柳さん。スノーボードに行くときは、いつものストリートな着こなしが基本。「スノーボード用のウエアや防寒着は基本的にバートン。それだけで十分快適なので、ほかはカジュアルな普段着です」。

新潟県のロッテアライリゾートのフリーライドエリア で、リフトから軽くハイクした場所での1枚。「絶景のなか、気軽にバックカントリー気分が味わえます」。

ここ数年でオフィシャルで滑れるスキー場が増えてきたのもあるけど、バックカントリーより軽量装備で気軽に楽しめるのがいいですね。時間があるときはコンパクトなテントも持参して、ベース基地を構築することも。

1.海外で入手したブランケット「いろんなバンドのロゴが刺しゅうされたブートレグアイテム。テント用です」。2.ビッグアグネスのテント「ワンポールスタイルのヤーモナイト5。トレッキングポールを2つつなげて設営できます」。3.チョメスのカクタスクッション「友人のショップ、チョメスのオリジナルアイテム。クルマに常備しています」。4.ザ・ノース・フェイスのファースストエイドバッグ「応急ギアも忘れずに」。5.マーベルの筒型お弁当箱「キッズ用だけど、おにぎりとベーグルを入れて持って行くのに最適」。6.ダナー×アレキサンダーリーチャンのダウンブーツ「今季の新作モデル。猫柄迷彩“ニャンカモ”がポイント」。7.バートンAKのサージェンスゴアテックス2レイヤージャケット「とにかく軽い。まだ入手したばかりなので、雪山ではインナーダウンとレイヤリングして使いたい」。8.バートンAK のディスパッチャー25Lバックパック「サイドカントリーならこれくらいのバッグで十分」。9.ナグチャンパのお香「わかるヒトにはわかる“あの頃”感のある匂い(笑)。最近ひさしぶりに入手」。10.ナルゲンボトル「水やコーヒーを入れたり。何個あっても邪魔にならない定番品」。11.ハーテルのワックス「全温度、全雪質に対応するボード用ワックス。直塗りできるのも便利」。12.ハーフトラックプロダクツ×アレキサンダーリーチャンのノンスリーピングクッション「シュラフを収納しています。これもクルマに常備しているお気に入り」。13.ブラックダイヤモンドのトレッキングポール「サイドカントリーで も場所によってはハイクすることもあるので。テントの設営にも使います」。14.バートンのスノーボード「昨年入手したウェーブトレイサー。少しクセがあるけど、乗りこなせたら最高に気持ちいい板です」。 

 「滑り降りたあとに邪魔にならない場所にテントを張って、ちょっとした雪中キャンプ気分を楽しむこともあります」。その延長で、この冬はスノーボードと一緒に本格的な雪中キャンプに挑戦したいとか。

「まだ雪山で1泊したことがないので、ちょっとやってみたいなと。新潟にキャンプができるスキー場があるので、そこに行きたいです」。 


04. キャンピングカーのバンライフが快適すぎて、外遊びも自宅キブン?

キャンピングカー仕様のシボレーシェビーバンで、快適なバンライフを満喫する平田さん。「これに乗ってからテント泊をすることも少なくなりました。夏はカーサイドにリビングを展開するけど、冬は車内ですべて完結するオールインワンのスタイルが基本。

平田一真/FREAK’SSTOREライフスタイルバイヤー
アウトドア半纏¥8580/フリークスストア、オーバーオール/CMFアウトドアガーメント、長袖Tシャツ/キャプテンズヘルム、シューズ/ホカ×エンジニアドガーメンツ 

平田さんの車中泊キャンプのスタイルは、リラックスできるルームウエアやワンマイルコーデの延長。「ラフに羽織れる半纏とポケットが多いオーバーオールが鉄板コンビ。焚き火はしないので難燃素材のアイテムも必要ないし、必要最低限の防寒性があれば十分なんです」。

キャンピングカー仕様のラグジュアリーな内装は前オーナーのカスタム。「リビングの状態も快適だけど、ベッドにしてローテーブルを置くスタイルがお気に入り」。
95年製のシェビーバンを、D.I.Y.で オールペン。「ホワイトとスカイブルーの2トーンにしたら、ドラえもんみたいってよく言われてます(笑)」。

サブバッテリーとソーラーパネルを併設しているから、エンジンがオフでも暖房が使えるし、換気扇もあるから簡単な料理も作れます」。そのためチェアや寝具も必要なし。スタイルも含め、ほぼ自宅のリビングの延長だとか。

1.アッソブのケトル「折り畳んで薄くなるからコンパクトに収納できます」。¥6050 2.ジェットボイル「4年くらい愛用している定番品。車内でお湯を沸かしてます」。3.コロニスタのLEDランタンシェード「車内ではLEDライトのゴールゼロを何個か使っていて、メインはこれに入れて吊るしています」。4.C&CPHのゴールゼロカバー。「車外に出るときに首から下げて持ち出します」。5.マーシャルのブルートゥーススピーカー「自宅でも使っているスピーカー。音質がいいだけでなく、バッテリーが長持ちするのもいいですね」。6.CMFアウトドアガーメントのソフトクーラー「車内に冷蔵庫があるけど使っていないので、食料品はこれに入れています」。7.プラスフェニックス×フリークスストアのフリースパンツ「就寝用ウエア。車内ではこれくらいのボリュームのパンツが1番ラク」。¥19910 8.プラスフェニックス×フリークスストアのダウンベスト「パンツとセットアップで使っています」。¥29975 9.ヨカのテーブル「リビングをベッドにしたときに使っているテーブル」。¥13200 10.ザ プールのアウトドアスリッパ「車内と自宅のウッドデッキ用だけど、ワンマイルの散歩でも活躍しています」。¥4950 11.C&CPHのポーチ「ライトやカトラリーなどの小物を収納」。12.ヨセミテストラップ「基本はスマホ用だけど、最近はLEDライトを吊るすことも」。¥8250 13.ペンドルトン×フリークスストアのクッション「車内用のピローだけど、いろいろ使えるサイズ感とシルエットなので重宝しています」。¥5181 14.ナンガ×フリークス ストアのブランケット「ナンガの布団サイズのブランケットを別注しました。肌触りがよく、自宅の寝室でも使っています」。¥13970(以上、価格のあるものはすべてザ キャンプ フリークス ストア)

「おかげで自宅でも使えるリラックスアイテムばかり気になっちゃって。どうせなら逆にクルマをもっと家っぽくしようかなと(笑)。そんなこともあって、最近はアウトドアショップより、ヴィンテージの家具屋やインテリアショップ巡りをするようになりました」。 

(問)ザ キャンプ フリークス ストア tel:0280-47-1186


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情報提供元: GO OUT
記事名:「 極寒外遊びを楽しむ達人たちの、防寒コーデ&こだわりギアを拝見。#1