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アウトドアコーヒーフリークから注目を集めているSTANLEY(スタンレー)のペーパーレスフィルター「クラシックプアオーバー」。
こちらの記事で紹介し大きな反響を呼んだ話題作だが、実際のところ使い勝手はどうなのか? お馴染みのペーパードリップとの味の違いは? 実物を使って飲み比べてみた。
STANLEY「クラシックプアオーバー」 ¥4180
スタンレーの「クラシックプアオーバー」は、ペーパーフィルターを使わずにハンドドリップできる、メタルフィルター搭載のドリッパー。マグカップなどに載せて使うことができ、一度に0.6L(約4杯分)までのコーヒーを抽出可能だ。
スタンレーの代名詞であるクラシック真空ボトルと同じく、ザラつきのあるグリーンのタフなボディからただようギア感も魅力のうち。
おさらいしたら実際にコーヒーを淹れてみよう。
使い方はとてもシンプル。コーヒー豆を入れたら、内側にある目盛り(1~4杯分まである)まで、ケトルから一気にお湯を注ぐ。
お湯の量にもよるが、約2分ほど待ってお湯が落ちたらコーヒーの完成だ。
もちろんコップでなくコーヒーサーバーでも使用可能。お湯を一気に注いだらあとは待つだけなので、多めにコーヒーを淹れる時などは、ゆっくりと少しずつお湯を注ぐペーパードリップに比べてとても簡単で気軽だ。
では、クラシックプアオーバーで淹れたコーヒーの味はどうなのか? 今回は、円すい形ドリッパーのド定番、ハリオのV60で淹れたコーヒーと比べてみる。
クラシックプルオーバーで淹れたコーヒーと、ペーパードリップのコーヒーを比べてみる。すると、見た目にも違いがでた。
下の写真では分かりにくいが、ペーパードリップのコーヒー (写真 右) は透明感があるのに対して、クラシックプルオーバー (左) は少し濁りがあって、表面には油分も浮いている。
ペーパーフィルターを使うとほとんどペーパーに吸収されてしまうコーヒーのオイル分も抽出されている証拠だ。
飲んでみると、ペーパードリップのコーヒーは味がクリアで後味もすっきり、ごくごく飲める。それに対して、クラシックプルオーバーの方は、やや濃厚でコクがあってゆっくり味わって飲みたいコーヒーに仕上がっている。
どちらかというと、フレンチプレスで入れたコーヒーに近い味。どちらが好きかは、好みが分かれるところだ。
ちなみに、クラシックプルオーバーは、コーヒー豆の挽き方が細かすぎるとコーヒーの底に微粉がたまってしまって、最後は粉っぽいコーヒーになってしまうので、豆の挽き方はペーパーより粗目がおすすめだ。
フィルター部分は簡単に取り外して丸洗いできるので、後片付けも意外と簡単だ。ただ、どうしても洗う際にフィルターに付着したコーヒー豆が流しに流れてしまうことがあるので、キャンプ場などアウトドアで使う場合は洗い方に工夫が必要だ。
また、一度コーヒーを淹れた後にもう一度コーヒーを淹れる時には、ペーパーフィルターならフィルターごとコーヒー豆を捨てれば、またすぐ使えるが、こちらは水洗いする必要がある。
個人的には、ドリッパーを持ってきたのにペーパーフィルターを忘れてしまったことが何度もあるので、これさえあれば何回でもコーヒーが淹れられるところは嬉しいポイントだ。
時間を掛けずに気軽にサッとコーヒーを淹れることができるが、使用後に水洗いは必要。コーヒー本来のオイル分まで抽出できる味は、コクがあって濃厚。
という具合で、コーヒーのテイストも使い勝手もそれぞれ特徴があるので、ペーパーフィルターとどちらを選ぶかは好み次第。ペーパーフィルターとケースバイケースで使い分けるのが良さそうだ。
(問)ビッグウイング tel:06-6167-3005 https://www.stanley-pmi.jp/