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新しい生活様式が生まれつつあるいまだからこそ、理想の暮らしに対する考え方もヒトそれぞれ!
今回は、そんなジブンのライフスタイルに似合う「マイホーム」を、リアルに実現しているオーナーさんたちをレポート! 今回は、古民家をセルフリノベし、温泉宿を営む屋村さんファミリーをご紹介します。
4年ほど前に東京から新潟に移住して、温泉宿“ゆとり館”を夫婦で営む屋村さん。海が一望できる古民家をセルフリノベした住居は、無垢材に囲まれたD.I.Y.空間となっている。
「少し雑多な感じにしたくて、いまの内装に落ち着くまで何度もやり直しました。だからこれからも変わりそうだし、多分完成することはないですね」。
昨年から畑もはじめて、今年は庭もジブンたちで整備をするとか。
「もちろん手間がかかる部分も多いけど、暮らすこと自体が忙しくて(笑)、毎日が楽しい。田舎暮らしは勉強になることばかりだし、ここにいる限り、やりたいことは尽きません」。
3部屋の壁と襖をすべて抜いたダイニングリビングは、20畳以上もある広々とした空間で、秋田犬の“吉ちゃん”もストレスフリーで生活できるほど。無垢材の床はD.I.Y.で張ったもので、あえて部分的に張り方を変えている。
ダイニングから続くリビングには、大きなソファを向き合うように設置してある。「3人家族にしては大きすぎるけど、友人が遊びに来てくれることが多いので、ソファベッドを置いています」。
梁は一度白いペンキを塗った後、それを剥がすことで独自の風合いに。「これは狙ったわけじゃなくて……、白く塗ってみたら思った感じと違ったから剥がしただけ(笑)」。
玄関にはパイプと木板で作ったシューズラックやディスプレイ棚を設置。その手前に無造作に置かれた野菜は、屋村さんの畑で採れたものや、ご近所さんからのいただきもの。「こっちに来てから、季節ごとの野菜を楽しむようになりました」。
洗面コーナーもジブンたちで設置したとか。トイレの前の壁は、あえてブルーに塗っている。「余ったペンキを使っただけなので、ココと階段の途中まで青。夫婦そろって、細かい部分まであまり気にしない性格なんです(笑)」。
唯一大工さんに施工したもらった部分。「野菜をまるごといただくことが多いので、大きな業務用キッチンを設置しました。壁や棚は端材を使っているからチグハグな部分も多いけど、それもアジでいいかなと」。
キッチンに収納された和食器は、靖子さんのお父さんが作ったもの。「最近、父が陶芸にハマっていて。素人らしいハンドメイド感がおもしろいですね。定期的に納品されるから(笑)、旅館でも使わせてもらっています」。
【SPEC】
・エリア:新潟県糸魚川市
・間取り:4LDK
・住宅形態:戸建て
・住居年数:4年
・築年数:約60年
Photo/Fumihiko Ikemoto
Report &Text/Masatsugu Kuwabara
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