冬の高知は、アウトドアトリップ好きを虜に!


桂浜に室戸岬、カツオなど、海のイメージが強い高知県。しかし、実は森林率が約84%で、トレッキングやキャンプ、夏にはラフティング、SUPといった外遊びも盛んなのだ。


そんな高知の知られざる魅力を探るべく、キャンプと旅が大好きな人気インスタグラマーのYURIEさん夫妻が冬の高知をワンパック・トリップ。



飛び切り美味しいBBQが楽しめるデイキャンプに、満天の星、日本最大級の杉など、坂本龍馬やカツオだけに留まらない、土佐のアウトドアな魅力に迫る。






YURIEさん(アウトドアコーディネーター)


Instagram(@yuriexx67)フォロワー7万人以上の人気キャンパー。 愛車の「サンシー号」でのバンライフ的ぶらり旅も実践している。「素敵だった梶ヶ森 必ずまた来ます!」

ニットキャップ/アーティックスニッティングミルズ シャツ、スウェット /ともに古着 パンツ/ユニクロ ブーツ/エルエルビーン









シュンスケさん(プロダクトデザイナー)


外遊びとファッションが好物。妻であるYURIEさんとのアウトドアライフや旅に付き添うなかで、最近カメラにもハマり出したとか。 「星のキレイさを 再認識できた!」

ニットキャップ/コロンビアニットインク フリースブルゾン/ノースフェイス パンツ/マトンヘッド ブーツ/ダナー





 


いろんなスタイルで自然を楽しめるゆとりすとパークおおとよ】



近くに吉野川が流れ、トレッキングだけでなくラフティングやキャニオニングなど、さまざまなアクティビティのベースになる「ゆとりすとパークおおとよ」。テントや寝袋、BBQセットをはじめとするギア類のレンタルも可能なので、手ブラで訪れたってOKだ。


さらに、40以上のテントサイトを擁し、四国山地を眺めながら絶景キャンプが楽しめる。各サイトには電源と流し台が完備されているのでビギナーも安心。


地元食材を使った絶品BBQまで!




「キャンプ場でこんなにレベルの高いお肉が出るなんて驚き! 良い眺めに美味しいお肉って最高です」。YURIEさんが絶賛するほど、販売されているBBQ食材はフレッシュで高品質。


土佐和牛を中心に、高知が誇る山の幸を炭火で味わえる。隣接している大川村は特産の大川黒牛とはちきん地鶏の美味しさが有名で、毎秋開催される謝肉祭に多くの観光客が訪れるほど。


コテージやログハウスの利用も可能。




「日常生活の必需品が揃っていて清潔。設営に不慣れだったり、小さい子供がいたりするなら、宿泊施設を利用すると良いかも」と、テント&車中泊が当たり前のシュンスケさん。


ベッドや調理器具、エアコンなどを完備した木製コテージもあるので、好みのスタイルでのんびりと。


流し台とAC100V電源、共有サニタリー施設を備えるログハウスなら、よりリーズナブルに利用できる。非日常感はコテージ以上。

大きめの駐車スペースに100V電源が付属するRVパークは、日本RV協会公認の車中泊専用エリア。遮るものがなく、土佐湾や山々、広大な星空を満喫できる。

ゆとりすとパークおおとよ

高知県長岡郡大豊町中村大王4037-25 tel:0887-72-0700

open:10:00~17:00 火曜定休 (火曜日が祝日の場合は翌日) ※春休み期間・ ゴールデンウィーク・夏休み期間は、休まず営業。

 





樹齢3000年以上を誇る日本屈指の巨木【杉の大杉】






スサノオノミコトが植えたとされ、根元で2本が合着している「杉の大杉」。南大スギは根周り約20m、樹高が約60mと日本最大の杉となっている。「たくさん旅してきたけど、こんなに強いインパクトの天然記念物は初めて!」と関心しきり。


YURIEさんと一緒に撮影するのに、シュンスケさんは悪戦苦闘だった。「あまりに大きくて、どう撮れば伝わるのか難しいです……」。

古くから信仰の対象であり、山内容堂や坂本龍馬も訪れたといわれる。

杉の大杉

高知県長岡郡大豊町杉794 八坂神社境内

美空ひばりが日本一の歌手になりたいと願をかけ、見事に叶えたという言い伝えも有名。参拝には施設整備協力費200円が必要。 tel:0887-72-1585 (杉の大杉料金所)  open:8:30~17:00 (4月~10月は8:00~18:00)

 


四国最大級の滝を拝む【小金滝】



高さ100m程度とされていたが、国土交通省の調査により106mあることが判明した「小金滝」。その姿は遠くからでないと確認できないほど。


プライベートの高知旅行を思い出した二人。「前に高知来た時にも滝を見たけど、もっと小さかったかな?」。「うんうん。しかも、なかなか辿り着けなかった記憶。ここくらいの距離なら疲れないし、ほど良くジャーニー感があって楽しいよね」。


「小金滝」のある大川村周辺には他にも「妃ヶ渕」や「翁の滝」といった景勝地が。自然が多く残る高知ならではの風景が見られるだろう。

小金滝

高知県土佐郡大川村高野

四国一の落差をもつ、県内屈指の景勝地。特に梅雨や紅葉の季節は美しく、多くのトレッキングファンが来訪する。近くの県道脇には小さな滝とトイレがあり、ドライブの休憩スポットにオススメ。




澄んだ空気と星空が楽しめる人気山荘【星の山荘 梶ヶ森】。



梶ヶ森の8合目に位置する「星の山荘 梶ヶ森」。東西に山を望み、南には太平洋が広がる絶好のロケーションが魅力だ。天気が良ければ、美しい星々と雄大な雲海を堪能できる。


施設内で使われる水はすべて梶ヶ森の霊水。土佐の名水40選に選ばた名水であり、美味しいうえに肌なじみが良く、湯冷めしにくいと言われている。また、4月~11月の山荘営業期間は併設された「梶ヶ森キャンプ場」の利用が可能。フリーな環境でさらにアウトドア色の強い時間を過ごすことも。




「地元の新鮮食材を使ったこだわりの山荘料理なのに、お箸で食べられる気取らない雰囲気が素敵。高知ならではのクラフトビールも外せないね!」。“かぼちゃとほうれん草の熱々キッシュ”や”土佐若鶏のディアブル風地元野菜のグリエを添えて”など、手作りディナーに舌鼓。



山中ならではのクリアな空気のおかげで、夜は圧巻の星空が広がる。季節と天候によっては天の川をはじめとする天体ショーが肉眼で確認できてしまうのだ。


倍率600倍の本格天体望遠鏡を体験。



「星の山荘 梶ヶ森」には本格的な天文台が併設されている。20:00以降であれば大人300円、子供200円で利用可能。


「天然のプラネタリウム! ボクらは星空を眺めて過ごすのもキャンプの楽しみの一つだと思っているので、ワクワクが止まりません」とシュンスケさん。天文に詳しい管理人さんが案内、コントロールしてくれるので、知識ゼロでも問題なし。


星空大好きなYURIEさん「こんなに巨大な望遠鏡、初めてです! 楽し過ぎるっ」と大ハシャギ。




星の山荘 梶ヶ森

高知県長岡郡大豊町佐賀山1248-3 tel:0887-74-0360 火曜・水曜定休 営業は4月~11月のみ。ハイシーズンは早めの予約が欠かせない。




 


早朝トレッキングで絶景に出会う!



標高1399mの梶ヶ森山頂まで山荘から車で5分ほど。無理なく歩ける距離だから、早朝トレッキングに挑戦するのもアリ。美しい朝日を眺めながらの道のりで、初心者でも疲れ知らず。登り切れば太平洋から石鎚山、三嶺・剣山などが望める、360℃の巨大パノラマに感動すること請け合い。


標高のある「ゆとりすとパークおおとよ」や「星の山荘 梶ヶ森」周辺では、天気次第で広大な雲海が見られるので早起きする価値は大アリ! 「朝の散歩が気持ちよかった! 近々リベンジしたいです!」

 


モンベルが運営するアクティビティ拠点【モンベル アウトドアヴィレッジ本山】



「モンベル アウトドアヴィレッジ本山」は2019年7月にオープンしたばかり。名産品も扱うビジターセンター併設のモンベルストア、清潔なコテージ、 温浴施設などを擁し、登山やラフティングの拠点として頼りになる。


「不足しているギアはここで調達すれば良いですね。ボクも新しいシューズを準備しようかな」。

アウトドアアイテム以外にもお酒や調味料など地元の名産品を多数取り揃える。BBQ予定ならドレッシング系をチェックすると面白いかも。

宿泊や温浴など充実の施設を備える。



ウッディでモダンなコテージが10棟あり、受付はモンベルストア内のビジターセンターで行なっている。ロケーション的に吉野川のアクティビティを楽しむのにジャスト。日帰り利用できる「土佐れいほくの湯」やレストラン「ハーベステラス」も。


コテージ内をチェック。「カントリー風のキッチンが可愛い。本格グリルまであるから、テラスでバーベキューするのも楽しそう」とYURIEさんも気に入った様子。

モンベル アウトドアヴィレッジ本山

高知県長岡郡本山町本山2133-1 tel:0887-72-9670 (モンベルストアは0887-72-9680) open:9:00~18:00 (ゴールデンウィークと8月は8:00~19:00)



旅慣れした二人も再訪したくなるほど楽しみいっぱい。



「キレイな景色と星空、数々の名所にテンション上がりっ放しでした」という二人。単なる観光地とは一味違う、アウトドア好きが満足できるスポットの多さにも驚いたとか。アウトドア複合施設の「ゆとりすとパークおおとよ」や、標高1400mの360°パノラマが非日常感満載な「星の山荘 梶ヶ森」、推定樹齢3000年の「杉の大杉」などはほんの一例。高知にはまだまだワクワクできる場所が残っている。


今回の道中では棚田や里山といった、日本の原風景とも言えるちょっぴりノスタルジックな眺めまで楽しめ、ショートステイとはいえ充実感は上々。 二人も「都会では味わえない空気と景色があってジャーニー感バッチリなのに、そんなに遠いわけじゃない。また必ず遊びに来ますよ!」と大満足だった。



  • Photo/Takuma Utoo


 


情報提供元: GO OUT
記事名:「 絶景とグルメを堪能。冬の高知へワンパック・トリップ!