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1992年にパリ出身のデザイナー、《SERGE THORAVAL(セルジュ・トラヴァル)》が自身の名を冠してスタートさせたジュエリーブランド。1990年に独学でジュエリーを作り始めたセルジュですが、ティエリー・ミュグレー、クロード・モンタナ、アニエス・ベー、ジョセフ・オブ・ロンドンなどのコレクションショーのジュエリーを担当するなど、デザイナーとしての確かな地位を築き上げていきました。1999年にセルジュが他界するとパートナーであるジュヌヴェエーヴ・シュヴィヨーがブランドを引き継ぎ、2002年には東京に初の路面店もオープンしています。現在はセルジュの息子、ロック・トラヴァルがクリエイティブ・ディレクターに就任し、ブランドは新しい歴史を刻み始めています。セルジュ・トラヴァルのジュエリーは1点1点ハンドメイド。スターリングシルバーやゴールドに詩やメッセージを刻んだシリーズが広く知られています。中でもエドモンド・ロスタンド作、小説『シラノ・ド・ベルジュラック』から引用した“接吻”の一節が華奢な7連のリングに刻まれた「Un Baiser(アン・ベゼ)」は不朽の名品と言われています。
デザイナーであるセルジュ自身不器用だったため、「語る」「話す」という行為が苦手だったそうです。そんな彼が選んだのが、ジュエリーに「刻印する」という感情表現。愛や情熱、希望を感じさせる言葉や詩をメタル片に打ち付けて身に着けることで誰かにメッセージを伝えたり、自分を奮い立たせたり……。そんなセルジュのスタイルに倣って、お守りみたいに着けるなら、まずはこんな3タイプから選んでみませんか? 7連のリングには虹を構成する7色の「色名」が、5連のリングには「五感」が刻まれています。強い光を放つミラーモチーフのリングをセットで着けたら、いつまでも輝きを失わずにいられそう。
テーブルに置いた7連リング¥30000、エッフェル塔にかけた5連リング¥27000、エッフェル塔にかけたミラーモチーフつきリング¥22000/すべてSERGE THORAVAL(アッシュ・ペー・フランス)
【お問い合わせ先】
アッシュ・ペー・フランス(本社) 03-5778-2022
3月12日発売の『FUDGE』4月号は、毎年恒例のパリ特集。今年の春は、いつもよりちょっとクラシカルな気分だから、レディなパリジェンヌスタイルにチャレンジしてみるのはいかが?ふだんのベーシックなコーディネートに加えるだけで完成する、上品でエスプリの効いたアイテムをご紹介していきます。
photograph_Azuma Kyosuke(tokyojork/model), Ichihara Keiko(still)
styling_Kiyomiya Mio
hair&make-up_Murakami Aya
model_Piper Badaracco
text_Koba.A
edit_Oguchi Eiko