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日本で、日本語のみを使用して育ってきた日本人にとって、最も聞き取りや発音が難しいことで有名なものの一つに、よく’L’と’R’の音の区別が挙げられます。海外でも、日本人がこれらの区別に苦労しているらしい、というのは、もはやよく知られた話で、ジョークに使われているのも良く見かけます。
例えば、昔アメリカの選挙で、候補者が
という単語の発音を間違え、大騒ぎになったという例もあるほどです!LとRが1つ違うだけでかなり意味が変わってしまう英単語もあるので、やっかいですね。
一般的に、言語学の世界では『臨界期』(Critical Period)、つまりある一定の年齢に達すると、言語習得がきわめて困難になる、という定説があります。これは、外国語の言語習得が全く不可能になってしまう、ということではありませんが、やはり、音声面に限って言えばかなり早い年齢で母語にない音(日本人からしたら日本語にない音)が聴き取れなくなってしまうようです。なので、これはある意味、日本語ができるようになる代償なので、日本語にないL”と”R”の音が普通にしていても聞き取れなくなるのは、どうしようもない事実なようです。
ですが、正しい訓練をすれば、きちんと聞き取れるようになったり、少しでも正しく発音できるようになります!大切なことは、日本の成人だから、出来ないと否定的な自己暗示をかけないことです。
LとRでは、舌の位置が全く違います。
文章にすると難しいのですが、口腔内で舌の位置を確認できる断面図や、横・正面などからの角度で、実際にネイティブが発音しているところを動画でも確認してみましょう!それぞれの音を出す時の舌の位置に注目です。
今度は、実際に、自分でも舌の位置と唇の動きを意識して、発音してみます。ネイティブの口の動かし方を真似してみてください。そして練習のために、シャンプーで有名なLux Super Rich”が発音の練習としてうってつけです!この1文に”L”と”R”どちらの音も入っているので、正確に発音しないと全て同じ音になってしまうのです。ネイティブの発音は、CMの動画で確認しましょう。
発音や聞き取りがうまくできないため、書く時にも、うろ覚えの単語だと、LとRを間違えて書いてしまうケースがあります。実際に辞書などで綴りを確認し、音声を聞き、発音して書くよう感覚をフルに活用することで、記憶に残りやすくなります。もし、ネイティブの方と話していて、LかRか分からない時は、スペリングを教えて頂くことで、話の理解や今後の学習の助けにもなります。逆に、意識して自分が発音した時、どうしても通じない場合も、スペリングを伝えることで、会話がスムーズに流れることも多いので、スペリングをしっかり記憶することも、とても大切なポイントです。
以上、いかがでしたか?リスニングもやはり英語ネイティブにはかなわないかもしれませんが、練習することで100%ではないにせよ”LとRの問題”を解決することはできます!。耳と目と口、(書く時は手も!)しっかり意識的にフル活用して、慣れていってください。