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80年代90年代の音楽、ファッションが今再び大流行。そこで80年代90年代のオシャレ邦楽ジャンルの代表、シティポップが再注目。そのシティポップの代名詞的存在が山下達郎です。70年代はシュガーベイブとして活動し、「ビーチボーイズ」マニアであった山下達郎が、80年代からソロ活動開始。そこで一気に山下達郎の洗練されたシティポップの波が日本の音楽シーンに広がりました。そして今、この令和の時代に新しい若者リスナーの心を捕らえて離さない…そんな山下達郎の名曲の数々から5曲を厳選。
「RIDE ON TIME」がリリースされたのは1980年(昭和55年)。カセットテープのCM曲としてテレビから流れ、シングルは50万枚を売り上げました。それから20年以上が経過した近年、シティポップの世界的ブームの中で再びこの曲は脚光を浴びています。若いDJがクラブでかけ、乃木坂46の井上和など、若い世代のアーティストがテレビや動画でカバーしています。YouTube上では海外アーティストによる英語詞のカバーも存在し、30万回近い再生回数を上げています。
「高気圧ガール」は、1983年(昭和58年)にリリースされたシングルです。この曲はアルバム「MELODIES」からの先行シングルであり、山下達郎自身がポリリズムやコード進行に凝った作品と語っています。バックグラウンドボーカルには竹内まりやが参加しています。TikTokでは、「音が重厚すぎ」「夏の時期は必ず聴きたくなります」と若い世代のリスナーからも愛されていることがうかがえます。
1988年(昭和63年)発売の「GET BACK IN LOVE」は、はTBS系ドラマ「海岸物語 昔みたいに…」の主題歌として制作され、後にアルバム「僕の中の少年」に収録されました。山下達郎自身がプロデュースを手掛け、自身の音楽スタイルの転換点となった作品のひとつです。「若い頃の恋愛が走馬灯の様に甦ります」「最高。天才」と動画サイトでも数々のコメントが寄せられています。
「アトムの子」は、1992年(平成4年)のシングル。この曲は、漫画家・手塚治虫へのトリビュートとして制作され、鉄腕アトムをモチーフにしています。短期間で制作され、その後、テレビドラマやCMのテーマ曲としても採用されました。YouTubeでは「何度聴いても心が弾むサウンド」「達郎最高」と、ファンからの支持が厚い1曲となっています。
「クリスマス・イブ」は、1983年に発売された12枚目のシングルです。失恋した男性の切ない思いを歌ったこの曲は、日本を代表するクリスマスソングです。1988年から2000年まで、断続的にJR東海のクリスマス・エクスプレスのCMに起用されました。2015年には30年連続でオリコンチャート100位以内にランクインし、ギネス記録にも認定されました。YouTubeでは、「街角にこの曲が流れてくるとキラキラした世界になる」「クリスマスがあるおかげでこんなに素敵な歌がある」と、若い世代のファンからも熱いコメントが寄せられています。