膿栓の原因は「慢性扁桃炎」という病気だった

ある日ポロリと口から出てくる白い粒が「膿栓」です。じつは膿栓は扁桃にできる細胞の死骸の塊。じつは膿栓の原因は「慢性扁桃炎」という病気です。そして、膿栓の原因を放っておくと、手の平や足底にひどい肌荒れが続けて出現する慢性難治性の疾患になることがあるのです。

膿栓の原因は慢性扁桃炎という病気

膿栓の原因は慢性扁桃炎という病気です。扁桃とは、これまで扁桃腺と呼ばれていたのどの両脇にある丸い部分。慢性扁桃炎が長く続くと、全身のさまざまな病気につながるといわれています。

膿栓が月に3～4回出ることが3か月以上続いたりしたら、それは慢性扁桃炎の症状です。慢性扁桃炎の治療は炎症を抑える薬の服用やうがいなど。膿栓については、耳鼻咽喉科で吸引して取り除くことができます。

全身のリンパ組織の中で、扁桃だけが体の外部に存在。その扁桃で炎症を継続的におこしているのが慢性扁桃炎です。慢性扁桃炎が続くと免疫システムが疲弊してしまうため、免疫系の異常がおこりやすくなります。

この免疫系の異常が手足の先でおこるのが掌蹠膿疱症です。掌蹠膿疱症は手の平や足底にひどい肌荒れが続けて出現する慢性難治性の疾患。いわば膿栓が原因で、手の平や足底にひどい肌荒れが続けて出現するわけです。

慢性扁桃炎が元になって掌蹠膿疱症などになってしまった場合は、原因となる扁桃を摘出する手術を行います。扁桃は摘出しても免疫力は落ちません。扁桃をとることで50％の人が完治。およそ90％の人は症状が改善します。

とはいえ、膿栓ができる慢性扁桃炎であっても、すべての人が掌蹠膿疱症や腎臓病などの病気になるわけではありません。頻度としてはそれほど高いものではないといいます。

■「膿栓」おすすめ記事

膿栓の取り方はうがいでのどの奥から唾液を出す

情報提供元：インナーマッスル