ドローイン効果「吐く」ことが肝心な理由とは？

「呼吸」という漢字は本来、呼吸が吐いてから吸うものであることを示しています。呼吸とは、息を吐くのが本来の行為なのです。世にあるさまざまな呼吸法も肝心なのは「吐く」こと。じつはこれ、ドローイン効果についてもまったく同じことがいえるのでした。

ドローインの効果も吐くことが大切

深呼吸をしてくださいといわれると、多くの人が息を吸ってから吐くでしょう。一般に呼吸とは、酸素を取り入れることと思われがちです。

しかし、本来の呼吸とは最初に息を吐いて、それから吸うもの。呼吸の「呼」は、息を「吸う」ことを呼ぶ行為を表しています。すなわち呼吸とは、息を吐くのが本来の行為なのです。

世の中にはさまざまな呼吸法が存在していますが、そのほとんどに共通しているのは、息を「吐く」ことを基本としていること。だからこそドローインの効果も「吐く」ことが大切な要素になるのです。

そもそもドローインのやり方は、まず背筋を伸ばして胸を張り、息を大きくゆっくり吸い込みます。このとき、お腹はへこませたまま。そして、息を吸いきったら、今度はゆっくり吐いていくのです。

この「吐く」タイミングで、さらにお腹をへこませるのがドローインの大切なポイント。漠然とへこませるのではなく、常に力を入れるようにすると、ドローイン効果がアップする方法なのです。

ちなみに、生まれた赤ちゃんはオギャーと泣き声を上げますが、まずは息を吐いて呼吸を始めています。反対に人が亡くなるときは「息を引き取る」、つまりは吸って終わるということ。人生も息を吐いて始まって、吸って終わるのでした。

情報提供元：インナーマッスル