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呼吸は生まれたときから何も考えなくとも、体が勝手にやってくれるものと思っている人が多いでしょう。しかし、ふだんの呼吸の回数をちょっと変えるだけで、冷え性が改善したり、肩こりが解消したり、高血圧が下がったり…と、体にさまざまな変化が現れるのです。詳しく見ていきましょう。
いま注目されているのが、ふだん私たちが何気なく行っている呼吸の回数です。じつはふだんの呼吸の回数がちょっと変わるだけで、私たちの中に眠っているさまざまな力が目覚めるといいます。
早くからその力に注目してきたのはアメリカ。筋骨たくましい54歳の男性は、泣く子も黙るアメリカ軍の元司令官です。率いていたのは特殊部隊のネイビー・シールズ。彼らのトレーニングのなかでとくに重視されているのがふだんの呼吸のコントロール法なのでした。
男性曰く「シールズ隊員は極限のストレスのなかでも、常に冷静沈着でなければなりません。そのために毎日、呼吸をコントロールするさまざまなトレーニングを行っています」というのです。また「呼吸の制御こそ、最高の戦士になるための秘密兵器なのです」とも話していました。
京都市にある介護福祉施設では、呼吸の回数に関する最新の研究が進められています。研究を進めているのは、東京有明医療大学の准教授で呼吸の生理学が専門の高橋康輝先生です。
ここでは1分間にどれぐらい呼吸をしているかを計測。呼吸の回数が減るかを見ているのです。ふだんの呼吸が減るところが重要なポイント。ふだんの呼吸の回数を減らすためのトレーニングを研究しています。これまで全国で千人以上の人たちに協力してもらって成果を上げてきました。
今回、研究に参加した人も体にさまざまな変化を感じていました。たとえば、寝覚めが悪かったという男性がスッと起きられるようになったり、冷え性だった女性の症状が改善したり、肩こりが解消した男性がいたりと変化はさまざまです。しかも、肩こりが解消した男性は上が130台あった血圧が110台まで改善していました。
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