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呼吸は鼻や口から空気を吸って酸素を体に取り込み、二酸化炭素をはき出します。個人差はありますが、呼吸は平均すると1分間に15回ほど。就寝中も含め、1日に約2万回も呼吸をしています。呼吸は横隔膜を上下させる腹式呼吸が大切。腹式呼吸のやり方を身につける方法を紹介しましょう。
呼吸を担う臓器である肺は、心臓などと異なってスポンジ状。自力では動かせません。周囲の筋肉が一緒に動いて胸郭を広げたり縮めたりすることで、呼吸をしているのです。
その中でとくに重要なのが、肋骨下部にあるドームの形をした横隔膜の働き。横隔膜が収縮すると腹腔側に下がって吸気が促され、弛緩すると肋骨側に戻って呼気が促される仕組みになっています。
この横隔膜を使った呼吸法が、お腹をふくらませたりへこませたりする「腹式呼吸」です。胸を大きく広げて息を吸う胸式呼吸に比べて、横隔膜が大きく上下する呼吸のやり方になります。
そんな腹式呼吸のやり方を紹介しましょう。落ち着ける場所で椅子に座って行います。まず腹をふくらませて鼻から深く息を吸い、次に約10秒かけてゆっくりと鼻から息を出すのです。すぼめた口から吐いても構いません。
椅子でのやり方がうまく行かない人は、床に仰向けになって足を椅子などの高い場所にのせるとよいでしょう。お尻の下にはクッションを敷き、両手はお腹の上に置きます。このやり方なら、自然と深い腹式呼吸が身につくはずです。
横になる腹式呼吸のやり方を毎日やって、みぞおち周辺の筋肉に力みが出ないで息を吐けるようになればOK。椅子でのやり方でも、うまく腹式呼吸ができるはずです。このほか、吹き矢なども腹式呼吸のやり方を身に付けるのに向いています。
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