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本来持っている運動能力を開花させるには、体幹を効果的に使うことが重要です。手や足よりも大きな筋肉が集まっている体幹は、スポーツで大きなパワーを発揮するのに必要不可欠。上半身と下半身の連動でも体幹は効果を発揮します。そして、体幹を効果的に使うためには「丹田」を意識することが大切です。
体幹を効果的に使うために意識する部分が「丹田」です。丹田とは東洋医学のツボの1つ。へその5~9cm下の位置にあります。ただし、重要なのは丹田がへその下の表面にあるわけではないということです。
丹田は体を横から見たときには、体の中心部分にあります。二足歩行する人間の体の中心が丹田で、まさに体の重心がある位置。しっかり体幹を効果的に使うには、丹田を上下左右にぶれさせないことが大切です。
丹田は、昔から日本の武道の世界で使われてきた言葉。「へその下三寸」にあるといわれる体の要所です。ちなみに一寸は3.03cmですから、三寸は9.09cmということ。おおむね合っています。
たとえば柔道では、体幹が安定していないと相手をうまく投げることができません。このため、丹田に力を入れると体幹が安定する効果があることは、経験的に知られていたのでしょう。
体幹を効果的に使うためには腹筋全体に力を入れるのではなく、丹田の一点を意識すること。お腹に力を入れると、お腹の前面を覆う腹直筋が硬直。体幹の安定に必要のない部分にまで力が入って効果的ではありません。
体幹を効果的に使うには、足を肩幅に開いて丹田を下に下げる気持ちで意識を集中。すると、多少押されただけでは倒れなくなるはずです。イスに背筋を伸ばして座るときにも丹田を意識すると、体幹が効果的に使われて姿勢が安定します。
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