筋持久力アップで鍛えるべきは遅筋ではなく速筋

筋肉には、瞬発系の動きに強い速筋と持久系の動きに強い遅筋があります。ここで、速筋に持久力をつけることはできますが、遅筋をすばやく動かすことはできません。つまり、筋持久力を高めるには速筋を長く使えるようにする以外に方法はないということ。特定の速筋を鍛えて、持久力だけアップさせるのです。

筋持久力を高めてスポーツ上達

スポーツの上達には、筋力とスピードをアップして運動能力を高めるだけでは不十分。運動能力に加えて、筋持久力を高めることを忘れてはいけません。筋持久力とは、大きなパワーをなるべく長く出し続ける力のことになります。

筋持久力を必要とする代表的なスポーツといえば、陸上競技の400m走や400mハードル。サッカーなどでも必要とされる能力です。この筋持久力はどのように鍛えればよいのでしょう。

筋肉には瞬発系の動きに強い速筋と、持久系の動きに強い遅筋があります。そして、強い力を出せる筋肉は速筋のほう。筋肉がすばやく伸び縮みすることができるからです。

一方で、遅筋はどうやってもすばやく動かすことはできません。つまり、大きなパワーを長く出し続ける筋持久力を高めるには、瞬発力の源になる速筋を長く使えるようにするしかないというわけです。

このため、筋持久力を高めるなら急な階段を毎日100段上らせるようなトレーニングが必要になります。目的のスポーツに合わせた特定の速筋を鍛えて、持久力をアップさせていくのです。

じつは速筋には、持久力を持たせたAタイプと爆発的に力を発揮するBタイプが存在しています。そして、筋持久力を高めるというのはBタイプの速筋をAタイプの速筋へと変化させていくことなのです。

情報提供元：インナーマッスル