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トレーニングで筋肥大をおこすためには、筋肉の材料となるアミノ酸の取り込みが欠かせません。この筋肉のアミノ酸の取り込みでもっとも影響を与えるのがインスリン。さらに、そのインスリン分泌を加速させるのがアドレナリンです。筋肥大の鍵を握るのはインスリンとアドレナリンの働きを見ていきます。
インスリンといえば、食後の血糖値の上昇とともに分泌され、糖質を脂肪細胞に運んで中性脂肪として蓄積する悪者というイメージがあります。しかし、筋肥大に関してインスリンは必要不可欠なホルモンです。
インスリンは筋肉のアミノ酸の取り込みだけでなく、筋肉細胞内でのタンパク合成のスイッチをオンにします。さらに、トレーニングで減少した筋肉のグリコーゲン回復にも一役買っているのです。
このインスリンの分泌を促すのは、まず負荷の高いトレーニング。また、それいじょうに有効なのは食事になります。近年の研究では、炭水化物だけでなくタンパク質を合わせて摂取する食事が、インスリン分泌を増やすことがわかってきました。
ちなみに、インスリン分泌を促す負荷の高いトレーニングとは、10回を2セットもしくは3セット行うのが精いっぱいの筋トレのレベル。じつはこれくらいの負荷の運動を行うと、交感神経が活性化してアドレナリンが分泌されます。
アドレナリンの役割の1つが、肝臓に蓄えられたグリコーゲンを分解すること。負荷の高いトレーニングでは、すでに筋グリコーゲンが分解されて血糖値が上昇しています。アドレナリンによって肝臓のグリコーゲンが分解されることで、さら血糖値が上昇するのです。
こうして、結果的にアドレナリンがインスリンの分泌を促進するというわけ。筋肥大の影の立役者がアドレナリンなのでした。
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