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胃の検査ということ胃カメラを想像しがち。じつは、血液からも胃の状態を知ることができます。血液検査でピロリ菌感染の有無や胃炎の程度が判別可能。胃の病気の予防や胃がんの早期発見に効果的です。それがABC検診。ABC検診で胃がんリスクを判別する方法を見ていきましょう。
ピロリ菌とは胃の粘膜を損傷させる悪性の菌。胃炎を引き起こし、胃がんの原因といわれています。血液中にピロリ菌の抗体があるかどうかで、感染しているかどうかがわかります。
それがABC検診と呼ばれるもの。ABC検診は血液検査によって、ピロリ菌抗体の有無と胃の粘膜の萎縮を調べます。そして、2つの結果の組み合わせによって、胃がんリスクがわかるのです。
すなわち、ABC検診はピロリ菌抗体の陰性/陽性、胃の粘膜の萎縮の陰性/陽性で、胃がんリスクを判断します。はピロリが陰性で萎縮が陰性が「A」、ピロリが陽性で萎縮が陰性なら「B」、どちらも陽性なら「C」です。
そして、ピロリが陰性で萎縮が陽性なら、ABC検診で胃がんリスクがもっとも高い「D」となります。「D」がもっとも胃がんリスクが高い理由は、すでに胃がひどく荒れてしまってピロリ菌も逃げ出すほどという意味だからです。
なお、胃炎や胃がんの原因となるピロリ菌は、感染すると認知症になりやすくなります。アメリカのコロンビア大学などの研究チームによると、ピロリ菌に感染していると脳血管の炎症を引き起こし、認知症になりやすいことがわかったのです。
まだ研究段階ではありますが、胃炎は脳神経に何らかの影響を及ぼすことがわかってきています。このため、ピロリ菌によって胃の炎症がおこることで、認知症のリスクが上がると考えられているのです。
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