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40~60代のおよそ8割が、以前はなかった物忘れがあると答えているというアンケート結果があります。物忘れは加齢や認知症の前触れでおこると考えている人も多いでしょう。ところが、認知症や脳腫瘍といった病気ではなく、まったく別の原因で物忘れになる人が急増しているのです。
それは年齢に関係なく、誰にでもおこる意外な原因でおこる物忘れである「脳過労」です。脳過労とは、文字どおり脳の過労。1日仕事をすると体は疲れますが、休息や睡眠で回復できます。
ところが、脳はなかなかそうはいきません。脳にどんどん疲れがたまっていくのが脳過労なのです。ネットやスマホなどを見る機会が増えた現代、脳に膨大な情報が入るようになって整理整頓できなくなっているといいます。
そのため、脳内で情報は散らかりっぱなし。欲しい情報を見つけ出すことが困難になり、物忘れを引き起こしてしまいます。それはスマホを使う機会が少ない年配の人も同じです。
入ってくる情報量がそれほど多くなくても、加齢による脳機能の低下で、少し情報が増えただけでも脳の整理整頓ができなくなります。この脳過労が原因による物忘れは、じつは物忘れ外来のおよそ半数を占めることもあるのです。
脳過労による物忘れは、どのように改善することができるのでしょう? 脳過労を防ぐ方法は、1日5分でもよいのでボンヤリすること。お風呂などのリラックスできる場所で、5分間その日の出来事をボンヤリと振り返るのです。
脳の中に新たな情報を入れずに今日の出来事を振り返ることで、散らかった情報を整理整頓できるといいます。脳の整理整頓ができるようになれば、欲しい情報を見つけ出すことが容易になるため、物忘れも改善するというわけです。
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