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そもそも風邪をひいて熱が出るのは体内に侵入したウイルスを倒す、免疫をパワーアップするためです。つまり、風邪をひいて熱が出ることは体が正常に機能している証拠。ただし、発熱による体温上昇には危険ラインがあります。風邪の熱が38.5度を超えたら早く体温を下げなければなりません。
風邪の熱は免疫力を高めるための体の正常な機能ですが、それでも上昇は38.5度が目安です。風邪の熱がこれ以上高くなる場合は、危険な状態になることがあります。すぐに熱を下げたほうがよいでしょう。
じつは、体温計が示す温度は皮膚表面の温度。体の奥の深部はこれよりプラス1度ほど高い状態になっています。たとえば、体温計が38.5度だった場合、体の深部は39.5度にもなっているということです。
体温計で39度を超えると意識の状態がもうろうとしたり、痙攣をおこしたりします。そして、40度を超えると命にかかわるような危険な状態になる可能性があるのです。
風邪の熱が体温計で38.5度を超えた場合、できるだけ早く体温を下げる必要があります。そんなとき、風邪の熱を効率的に下げる方法が「おへそ」を冷やすことなのです。
おへその下に一番太い血管である大動脈が流れています。血流量の多い太い血管を冷やすと、1分ほどで冷やされた血液が体の中を循環。効率よく体温を下げられるのです。
このため、風邪の熱を下げるなら、水を入れて凍らせたペットボトルをタオルに巻いて、おへそを冷やすのが効果的。おへその上に5~10分ほど置くことで、効率的に風邪の熱を下げることができます。
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