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何らかの原因が特定できる腰痛のうち、3分の1を腰部脊柱管狭窄症によるものといわれています。そこで、腰部脊柱管狭窄症タイプの腰痛とはどういったメカニズムでおきるか見ていきましょう。腰部脊柱管狭窄症による腰痛は、ステージごとに現れる具体的な痛みで見分けることが可能です。
腰部脊柱管狭窄症とは、神経の通り道である脊柱管が何らかの原因で狭くなってしまう病気です。すると神経が圧迫されて、痛みやしびれが引き起こされます。腰部脊柱管狭窄症のMRI画像を見ると、細くなっていることが一目瞭然です。
腰部脊柱管狭窄症による腰痛のステージ1の典型的な症状は、寝起きなど体の動かし始めに現れる重だるい腰の痛みです。そもそも、私たちの腰の部分は、椎間板や関節、靭帯、筋肉など、さまざまな組織で支えられています。
若いころはゴムのような弾力性があるため、身体の動きに合わせて自由自在に動くことができるもの。しかし、年をとることによってこの関節や腰まわりの筋肉などが硬くなり、次第に弾力性が失われていきます。
すると、寝起きなど体を動かそうとすると、硬くなった関節や腰まわりの筋肉が無理やり引っ張られることで、重だるい鈍い痛みが現れるのです。これが腰部脊柱管狭窄症の腰痛のステージ1の状態です。
腰部脊柱管狭窄症タイプの腰痛のステージ2の症状は、身体を反らしたときの腰の痛みと足のしびれ・痛みです。このとき、腰の内部では加齢に伴って関節が肥大し、靭帯も少しずつ変形。脊柱管はさらに狭い状態になっています。
こんな状態で身体を後ろに反らすと、関節や靭帯が神経を圧迫。鈍い痛みに加え、神経を圧迫したときにおこるズキッとした鋭い痛みと、両足のしびれと痛みがおきるのです。
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