体脂肪率に女性と男性の差が出てくるのは思春期以降です。思春期前までは個人差はありますが、男女を特徴づけられるような優位な差はありません。そして、女性の体脂肪率が男性より高くなるのには、女性特有の機能の開始と維持に体脂肪が深く関わっているからなのです。



女性の体脂肪率の上昇が目立つ


幼児期は男女とも腹部に脂肪が多く蓄積するもの。幼児期から思春期まで体脂肪率は徐々に下がり、男女とも再び体脂肪率が上昇を始めるのが思春期以降になります。とくに女性の体脂肪率の上昇が目立つのが特徴です。


女性の体脂肪率が思春期以降に上昇することは、女性としての体を作るために必要なこと。じつは体脂肪率と月経の開始と維持には深い関係があるのです。例えば、年齢が達しても体脂肪率が17%以下では初潮が始まらないことがあります。


また、月経がおこった女性でも体脂肪率が10%以下になると、止まってしまう例もあるほど。じつはこれ、女性の月経の開始と維持には体脂肪が必要不可欠な存在であるからです。


女性の体脂肪率は男性より高い


月経の開始と維持には、エストロゲンという女性ホルモンが欠かせません。しかし、女性にも男性の特徴が現れるように刺激するアンドロゲンというホルモンがあり、月経の開始と維持を妨げる役目があります。


ここで、体脂肪はアンドロゲンをエストロゲンに変える働きがあるのです。このため、体脂肪率が低いと体脂肪が足りずに、月経の開始や維持が阻害されてしまうのでした。


女性にとって、一定の体脂肪率を維持することで一定量以上の体脂肪を保持することは、女性特有の機能の開始と維持には必要不可欠ということ。このため、思春期以降は女性の体脂肪率は男性より高くなるのでした。


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情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 女性の体脂肪率が男性より高いのには理由がある