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痔について悩んだことがあるという成人の割合はなんと4人に3人ともいわれます。そんな痔の原因となるのが排便時のいきみすぎです。いきみすぎを防ぐには正しい排便ポーズが大切です。そして2016年2月、排便の理想ポーズが海外で発表されて話題になりました。
排便するときに自然と行っているのがいきみ。いきむことで横隔膜や腹筋が生み出す圧力が直腸に加わり、便を押し出しています。ただし、このとき肛門周辺にはとんでもない圧力がかかっている状態です。
いきみすぎるとこの圧力が肛門に繰り返し加わり、痔になってしまいます。じつはこのいきみすぎ、排便ポーズが原因となっていることがわかったのです。大腸肛門病センター高野病院の高野正太医師のチームが発表しました。。
世界が注目する排便の理想ポーズとは「考える人」になります。研究によると、背筋を伸ばした姿勢では排泄できなかった21人いました。しかし、考える人のような姿勢をとったところ、半数を超える11人が完全に排泄できたのです。
なぜ考える人のポーズでスムーズに排便できるのでしょう? ポイントは前傾姿勢にあります。背筋を伸ばしたまっすぐな姿勢だと、直腸が恥骨直腸筋という筋肉に引っ張られてくの字に曲がってしまうのでした。
これでは直腸まで下りてきた便が出にくい状態です。それが、考える人のように前かがみになると、恥骨直腸筋がゆるんで直腸の角度が緩やかになります。すると、いきみすぎなくても便がスムーズに出せるようになるのです。
排便ポーズの理想形「考える人」のやり方は、まず普通に座った状態から上半身を前傾させてください。ひじとひざをくっ付けるようにします。足は軽く開いて、しっかり足をつけておきましょう。そして、力を入れるのは腹筋だけです。
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