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1990年代、一世を風靡したディスコ『ジュリアナ東京』で元祖お立ち台ギャル(※当時は若い女性すべてのことを「ギャル」と呼んでいた)として人気に。アナウンス学校出身で、司会・ナレーション・イベントコンパニオンなどを経てバラエティタレントに。その後、銀座で母親とバーラウンジを20年経営。芸能界と銀座のノウハウを恋活・婚活に使えると考え、婚活セミナーの講師に。2014年より女性向け婚活塾『東京美女活工房』をスタートさせた。
そんな「バブリーギャル」の象徴的存在である荒木師匠が、これまで培ってきたスキルを活かし、はたしてどんな婚活道を説くのか? 結論から言えば、まさに「無法地帯」という趣きのマウント感満載な文体である……が、それなりに筋が通っている部分もあり、正直良いんだか悪いんだか判別しづらい……ってえのが、私の正直な印象だ。
たとえば、
私は結婚8年目ですが、掃除機をかけたことがありません。重くてイヤだからwww。でも、ダンナは私のようなどうしようもない女でも、文句ひとつ言わず仕事を応援してくれ、嫁として大事にしてくれます。私はこのような男性を「温泉男子」と名づけました。婚活時代から大きなトキメキはないけど、いつも生ぬるい温泉に浸かっているような毎日を、常に安定した温度で提供してくれます。これを幸せと呼ばず何を幸せと言うのか?
……とのくだりがあった。草津温泉のように高温の湯を売りにするスポットもあるなか、「温泉=ぬるま湯」と強引に命名してしまう力技はバブリーなイケイケっぷりを露わに彷彿させるが(※ゴメスは「温泉マイスター」資格保有者!)、「身なりがよくてエスコートが上手で年収も高い遊び人男より、家庭的な男と結婚したほうが幸せになれる」的なロジックは、それなりに今の婚活状況にマッチしているような気がしなくもない。
あと、「女子の白髪は男性の鼻毛と同じ」とのくだりも、#Me Too的には多少デリケートな言説なのかもしれないが、「出会いはまず外見から」といった鉄則に則った、なかなかの名言だと思う。
早い話、上から目線の紋切り型スタイルでズバズバ物申されたほうがありがたい女性にとっては、わりとタメになる(はずの)アドバイスだったりするのだけれど、ただ、コレを連載しているのがグラドルだとか女子アナだとかAVだとか……のネタで埋め尽くされた、完璧に男性(のみ)をターゲットにした『Smart FLASH』であることがよくわからない。
「へえ〜、女子っていつもこーいうこと考えながら婚活してるのか…?」みたいに殿方の妄想を掻き立てるのが狙いなのか? それとも、たま〜にYahoo !ニュースに転載されることを願って、そこから女性読者を獲得しようとしているのか? いずれにせよ「誰に荒木師匠の主張を届けたいのか?」がカオス状態となっている現状はじつにもったいない、