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き合う時間はぐんと減少するだろう。
まず、「あまり上等じゃない文章=まずい文章」の定義を語る際、内容や主旨に関してとやかくケチをつける気はさらさらない。称賛であれ批判であれ、右であれ左であれ、幼稚であれ高尚であれ、極論であれ暴言であれ……モノの考え方は当たり前だが人それぞれ。仮に、私としてはまったく同意できない意見に直面したとしても、「なるほど、こういう理屈もあるのか…」と、おのれの見識をより深めることはできる。
しかし、いくら「ネットの書き込みはスピード重視」とはいえ、一応は世界へと公的なセルフアピールをするのだから、やはり“入稿”する前に誤字・脱字をチェックするくらいの作業は怠らないでほしい。その「誤り」によって“伝えたいこと”が致命的に捻じ曲がってしまうケースだってあるわけだし、「誤り」を放置したまんまの文
文中に登場する人物の名前を書き間違えるなんてえのは、もってのほかだ。とくに、その人物をこき下ろす場合、せめて凡ミスだけは徹底的に排除するよう極力の注意を払うべきだと思う。だから、同様の観点で、私は確信犯的な誤字として時おり使用される「マスゴミ」なる言葉も好きになれない。たとえ「無記名のお気楽な投稿」ではあっても、最低限の責任と礼儀、それに覚悟は実感してもらいたい。
あと、これはツイッターの「140ワード以内」という文字数制限による弊害だと推測されるが、1ワードを惜しんで、なんでもかんでも漢字に変換したり、句読点を省略するのも、正直私としてはいただけない。せっかく、わりと面白いことが書かれていたとしても、“暗号解読”をしているうちに読破を放棄してしまう……。
とどのつまりが、どんなに陳腐な主義主張でも、その一言一句が精密にわかりやすくスラスラと頭に入ってくる文章こそが「美文」、村上春樹氏がおっしゃるところの「上等な文章」への第一歩なのではなかろうか?
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