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世間で当たり前に使われているアイテムの呼び名が、実は特定の会社の登録商標だったというケースは意外に多い。知らずに使っていると思わぬトラブルを招くこともあるかも……! 今回は、普通名称と勘違いされがちな登録商標を5つ紹介する。
■『セロテープ』:「ニチバン株式会社」の登録商標! 普通名称は「セロハンテープ」
はじめに、有名どころから。『セロテープ』は昭和34年に「ニチバン株式会社」の商標として登録されている。普通名称の「セロハンテープ」を省略しただけということもあり、認可を取得するまでに7年以上かかったとか。「セロハンテープ」も聞き馴染みはあるが、とっさに出るのは『セロテープ』という人も多いのでは?
■『バンドエイド』:「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の登録商標! 普通名称は「絆創膏」
『バンドエイド』もついつい使ってしまいがちだが、昭和52年に「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の登録商標として認められている。『バンドエイド』が考案されたのは1920年。商標登録はその65年後のため、普通名称として浸透してしまっているのも無理はない。余談だが、『カットバン』は1988年に「祐徳薬品工業」が商標登録している。
■『宅急便』:「クロネコヤマト」の登録商標! 普通名称は「宅配便」
『宅急便』は1995年に登録された「クロネコヤマト」の商標で、普通名称は「宅配便」。「佐川急便」、「日本郵便」を利用する際にもつい『宅急便』と言ってしまいがちな筆者にとっては少しヒヤっとした事例だった。
■『ウォシュレット』:「TOTO」の登録商標! 普通名称は「温水洗浄便座」
「ウォシュレット」は業界最大手である「TOTO」が1984年に商標登録している。『ウォシュレット』はこれ以外の名称が浮かばないくらい浸透している印象だが、他社では「温水洗浄便座」という呼び名が使われることが多いようだ。
■『キシリトール』:「ロッテ」の登録商標! 普通名称も「キシリトール」
ガムなどに使用され、むし歯予防にも効果を発揮する『キシリトール』。こちらは大手製菓会社「ロッテ」の登録商標だ。1975年からフィンランドやアメリカなどでガムに使用されていた「キシリトール」が、厚生労働省によって食品添加物として認可されたのが1997年。同年、ロッテが『キシリトール』を発売したが、その時にはすでに商標登録済みだったのだという。その用意周到ぶりには驚かされるが、『キシリトール』は普通名称も同じだというのだから、同業他社にとっては目の上のたんこぶかもしれない。
−−ほか、身近な例をあげると『万歩計』、『シーチキン』、『トレーナー』、『マジックテープ』などが登録商標。仕事関係でこれらのワードを使う機会があったら、注意したいものだ。