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1987年から連載が始まった大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。シリーズには、時代や国を超えて強大な悪に立ち向かっていく歴代ジョジョたちを支え、崇高なる“黄金の精神”を垣間見せた少年キャラが多く登場する。今回はそのなかから3人をピックアップ。
■【ポコ】/「ねーちゃん! あしたっていまさッ!」困難に立ち向かった泥棒少年
まず紹介するのは、第1部「ファントムブラッド」のポコだ。とある町を訪れた主人公ジョナサン一行に対して、ポコは木の幹から自らをパチンコのように打ち出して置き引きを図るという、あまりにも斬新な方法で登場した。
その後、ディオから姉を取り戻すため一行に加わったポコは、強敵タルカスとジョナサンの対決時に、分厚い扉で分断されたジョナサンと仲間たちを引き合わすため、危険を顧みず部屋に侵入。
その時に、いじめっ子への反撃を先送りにしていた過去と、姉に言われた「あしたっていつのあしたよ?」という言葉を思い出し、「ねーちゃん! あしたっていまさッ!」という『ジョジョ』屈指の名言を言い放ち、部屋の扉を開けたのだった。
■【川尻早人】/スタンド能力を持たぬ身で殺人鬼に敢然と対峙した4部屈指の英雄
次は、スタンド使いが数多く潜む日本の街“杜王町”を舞台にした第4部「ダイヤモンドは砕けない」から、覚悟で道を切り開いた少年・川尻早人を推したい。
早人は、杜王町に住む会社員・川尻浩作とその妻しのぶの息子として暮らしていた。冷めきった家庭ゆえに陰気な性格の早人だったが、町を脅かす連続殺人鬼のスタンド使い・吉良吉影が身を隠すために父・浩作の顔を奪い、家庭に侵入したことを知り覚醒。
“吉良の正体を伝えた相手を爆破して時間を1時間戻し、探る者全員を爆破するまで時間をループさせる”という吉良の能力を受けた早人は、たった一人で不可能とも思える攻防に身を投じ、主人公の仗助たちに吉良の正体を伝えたのだった。
■【エンポリオ・アルニーニョ】/臆病な少年は、時間の旅の果てに覚悟を手にする!!
最後は、第6部「ストーンオーシャン」から、刑務所で人知れず生まれ、主人公である徐倫一行に協力していた少年、エンポリオ・アルニーニョを紹介しよう。
臆病な性格もあり、物語では解説役に収まっていたエンポリオ。しかし終盤、時間を無限に加速させる強大な力を手にした強敵プッチ神父により、なんと徐倫たちはエンポリオを残して全滅してしまう……。
だが、徐倫の残した能力のディスクを受け取り覚醒したエンポリオは、プッチ神父に引導を渡すという大金星を挙げた。その後、消滅した徐倫たちの生まれ変わりであるアイリーンに出会い、エンポリオは世界の真実を唯一知る者の哀愁を見せ、読者の涙を誘ったのだった。