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■新劇ヱヴァ ナゾを考察してみた!
今回は『新世紀エヴァンゲリオン』(テレビシリーズ&旧劇場版)と『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のナゾを考察していくシリーズのまとめです。なお、このコラムはネタバレを多分に含みますのでシリーズ未視聴の方は、読むのをご遠慮ください!
いきなりだが、『Q』のアスカを式波ではなく惣流だと仮定しよう。すると、さまざまな矛盾が生じるものの、その一方で点と点が見事に一本の線に繋がるような感覚を覚えるほど、辻褄が合うことも多いのだ。
一番の論拠となっているのが『Q』のアスカが左目につけている海賊ライクな黒い眼帯。1997年に公開された旧劇場版で、アスカの搭乗していたエヴァ弐号機はロンギヌスの槍で顔の左側を貫かれ、そしてシンジと二人きりになるラストシーンではアスカ本人の左目に眼帯(白)がつけられているのである。
つまり、“Qのアスカは「式波」ではなく「惣流」説”のとおりだとするなら、『Q』は劇中の時系列的に『破』の続きではなく、旧劇場版の続きであるという新たな仮説が立てられるのだ。『Q』が旧劇の続きだと考えると多数の矛盾点が出てきてしまうのだが、そんな細かな矛盾の数々などどうでもよく思えるほど、アスカの眼帯の理由が合ってしまうのである。
そう、『Q』とは序破急の“急”ではなく、“旧”を意味していたと考えられるのだ。また、ミサトとアスカの態度の辻褄に関する考察が気になる方は、記事「【新劇ヱヴァ ナゾ考察】“Qのアスカは「式波」ではなく「惣流」説”から導く旧劇と新劇の時系列」をご覧ください!
『新劇』2作目となる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』に新キャラとして登場した真希波・マリ・イラストリアスは、ミステリアスなメガネ美少女である。昭和の歌謡曲を口ずさんだり、碇ゲンドウを“君付け”で呼んだり、弐号機の「裏コード ザ・ビースト」を発動させたりと、その飄々とした態度と相まって、彼女に関してのナゾは深まるばかり。
シンジ、アスカ、マリといったエヴァパイロットたちが歳を取らないのは、アスカいわく「エヴァの呪縛」によるもの。おそらく、エヴァに乗った時点から肉体年齢が変わらないといったものだと推察できる。この「エヴァの呪縛」という設定が開示されたことにより、シンジやアスカと同世代のような見た目のマリが、実は彼らよりもずっと年上である、という仮説も立てられるようになったわけだ。
そして、その仮説を確定させる“出来事”が2014年11月に起こる。番外編「夏色のエデン」で描かれているのは、シンジの父・ゲンドウと母・ユイの若かりし大学生時代。そして、ゲンドウとユイの後輩としてマリ、その人が登場しているのである…! ユイ&ゲンドウの大学時代の後輩となれば、『Q』の時点で実年齢は47歳ということになる。マリに萌えていたファンにとっては、ある意味、残酷な現実だったかもしれない……。
この真希波・マリ・イラストリアスについての考察を詳しく知りたい方は、記事「【新劇ヱヴァ ナゾ考察】マリの実年齢は○○歳で、××の後輩!? 公式コミックで明かされた真実」をご覧ください!