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2016年に累計発行部数1億部を突破した大人気漫画シリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』。現在、第8部に当たる『ジョジョリオン』も佳境に迫っているが、今回はシリーズの代名詞的能力“スタンド”を生まれながらに獲得していたキャラクターをピックアップした。
■モハメド・アブドゥル/灼熱の炎を操るスタンド使い!
まずは、第3部より、主人公・承太郎一行のメンバーであるエジプト人の占い師、モハメド・アブドゥルだ。
エジプトのカイロで占い師をしていた大柄の男であり、主人公・承太郎が初めて戦ったスタンド使いでもある。その能力“マジシャンズ・レッド”は鳥のような頭部を持った人型のビジョンをしており、弾丸を一瞬で溶かすほど高熱の炎を自在に操れるというもの。
シリーズにおいて、スタンド能力は主に“弓と矢”と呼ばれるアイテムがきっかけで発現することが多いが、アブドゥルは劇中で自らの能力を「おれのはもってうまれた『幽波紋(スタンド)』だが」と語っている。作中、スタンドの概念や特徴を読者に説明してくれる役割も担っていた人気のキャラクターだ。
■花京院典明/孤独な過去を持つ承太郎たちの頼れる仲間
次は、同じく第3部より、承太郎一行の仲間となるスタンド使い、花京院典明だ。
ジョースター家の宿敵であるスタンド使いの吸血鬼・DIO。彼は世界中から有能なスタンド使いを自身の配下に据えていたが、花京院もその一人であり、DIOに心酔してしまう“肉の芽”を額に打ち込まれていた。しかし、承太郎とのバトル後、肉の芽を除去してもらい、一行に加わった。
彼の能力“ハイエロファント・グリーン”は、糸のように体を分解させられると同時に、“エメラルド・スプラッシュ”という結晶状のエネルギー弾を放つというもの。幼少期はスタンドが見える者が周りにおらず孤立を深めていたが、承太郎たちと出会ったことで、“真の仲間”を得て、果敢にDIOに立ち向かっていった。
■エンポリオ・アルニーニョ/刑務所に隠れ住む気弱な少年
最後は、第6部に登場する少年、エンポリオ・アルニーニョだ。正義感は強いものの、気弱な性格だったが、物語を通して大きな成長を遂げることになる。
主人公である徐倫が罠にはめられ、収監されることになったアメリカのグリーンドルフィン刑務所。エンポリオはそこの囚人だった母親がかつて刑務所内で出産し、看守に気がつかれずに育ったという奇特な過去を持っている。
その理由は彼の“バーニング・ダウン・ザ・ハウス”という能力によるもの。これはかつてあった“物体の幽霊を操れる”という能力であり、“かつてあった部屋の幽霊”の中に隠れ住んでいたのだ。劇中では徐倫たちのサポート役から、なんとラスボス・プッチ神父を討ち取るという大金星を上げる成長を見せた。