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2020年1月現在、国内のハンバーガーチェーン店において、マクドナルドに次ぐ第2位の店舗数を誇っているモスバーガー。このモスバーガーの第1号店は、東京都板橋区の成増にあり、このお店は“ファストフードの聖地”と呼ばれているんだとか……。
■【創業の秘密】名前の由来は「“山・海・太陽”のような人間性を目指して」
モスバーガーの創業者・櫻田慧さんは、もともと証券会社に勤めていたサラリーマン。会社勤めのなかで、“どうせ仕事をするなら、感謝される仕事がしたい”、“仲間とともに同じ目標に向かって成長できる組織を作りたい”と思うに至り、独立を決意したそうです。
そんな折に思い出したのが、ロサンゼルス駐在時に出会ったというハンバーガーショップ『Tommy’s』。当時の日本において、ハンバーガーという食べ物はまだマイナーな存在でしたが、この先に必ずハンバーガーの波が来ると櫻田さんは確信していたそう。日本人の舌に合うおいしい商品と愛される店づくりを目指して、1972年に株式会社モスフードサービスを設立したといいます。
ちなみにモスバーガーの“MOS”はMountain(山)、Ocean(海)、Sun(太陽)の頭文字をとったもの。「山のように気高く堂々と」、「海のように深く広い心で」、「太陽のように燃え尽きることのない情熱を持って」という理想が込められているそうです。
■【聖地】開店当時は2.8坪の小さな空間が、現在はファンに崇められる場所に!
1972年3月12日には、東京都板橋区の成増店が実験店としてオープンすることとなります。そして同年6月21日からは、モスバーガー1号店としての営業を開始。当時の成増店はわずか2.8坪で、八百屋さんの倉庫を借りて営業を開始したそうです。
現在の成増店は後年になって建て直されたものだそうですが、その店内には、創業当初の写真や広告が掲示されていたり、1号店であることを示すレリーフが飾られていたりと、ミュージアム的な趣もあるようです。
また、モスバーガーファンの間では、“ファストフードの聖地”と崇められてもいる様子。インターネット上に掲載されている口コミを見てみると、この場所に赴いた多くのファンが、モスバーガーの歴史に思いを馳せながら、ハンバーガーを食べているようです。
――ファンでなかったとしても、創業当初の写真が飾ってあったら、何かを感じてしまうのではないでしょうか。一度、成増店に足を運んでみたいものですね。